【既報関連】サル痘の感染確認例が今週に入って急増している。
最も新しい例は6月30日に報じられたミナス州在住で33歳の男性で、6月11~26日に欧州に旅行している。同州での感染者確認は初めてで、自宅で隔離療養中だ。
6月29日にはリオ州保健局が、同州では6人目となる感染者が確認されたと発表した。同州保健局によると、同州での感染者はリオ市5人、マリカー市1人となっている。
それ以外の感染者はサンパウロ州が28人、リオ・グランデ・ド・スル州が2人とされている。サンパウロ州の感染者は6月29日朝現在で14人と報じられていたが、同日中の報道で28人に増えていた。
いずれの場合も、感染者や感染者と接触した可能性のある人達は市や州の保健局の観察下に置かれ、感染の拡大を防ぐ工夫がなされている。
感染者の大半は欧州などへの旅行歴や帰国者、外国人との接触歴があり、輸入型とみなされている。だがサンパウロ州とリオ州では感染経路がわからない市中感染者も確認されている。
なお、6月30日付のサイト情報には含まれていないが、6月29日付現地サイトは、セアラ州フォルタレーザ在住でサンパウロ州とリオ州に出かけた35歳の男性がサル痘に感染している事が確認されたと報じており、感染者数は38人である可能性がある。
6月29日は同州の観察中の疑似症患者は21人で、6月21日の3人から急増とも報じられており、今後も感染者が増える可能性が大だ。
同日付の別のサイトでは12州で23人の疑似症患者を観察中と報じられたが、同時点の感染者総数はまだ21人だった。
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