3年ぶり「七夕祭り」本格開催!=ACAL、9~10日に

案内に来社したACAL一行
案内に来社したACAL一行

 リベルダーデ文化福祉協会(ACAL、藤本徹也会長)主催の第43回七夕祭りが9日、10日の両日、サンパウロ市リベルダーデ区の同駅前日本広場とガルボン・ブエノ街を中心に開催される。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年は同区ファグンデス街で規模を縮小したドライブスルーとオンライン方式で行われたが、21年は中止となり、今年は3年ぶりの本格的なイベント開催となる。
 案内に来社した藤本会長、山本玉喜副会長、小林優子会計理事、市田イツ子・リズム体操理事、高本ロベルト・イベント理事によると、同祭ではラジオ体操、太鼓演奏、舞踊、バンド演奏など2日間にわたって42の演目がリベルダーデ広場特設舞台上で披露され、大阪橋(ガルボン・ブエノ街)上に約30軒の屋台も並ぶという。
 今回の七夕祭りは、コロナ禍以前の方式で行われ、恒例の短冊は1枚5レアルで販売する。同祭経費は「毎回20万レ以下で抑えられるようにしている」(小林会計理事)という。
 一行によると、コロナ禍の影響でサンパウロ市から七夕祭り開催の許可が得られたのは今年4月だった。七夕飾り製作を担当する市田リズム体操理事らが、「今年開催できなくても準備しておく必要がある」と昨年から七夕飾りの準備を行っていたことが奏功したが、例年よりも短期間で同祭の準備を進めるのは大変だったそうだ。
 現在、ACALの会員数は約80人で、そのうちの1割が台湾系などのアジア系。年々会員数が減少する中、藤本会長は「池崎さん時代は日本人としての思いが強くて出来なかったが、今後は台湾系、中国系、韓国系等の人々にもACALの会員になってもらうよう動いていかないと」と先行きを見据える。
 今年5月に池崎博文前会長が亡くなってから初の大型イベントとなり、ACALでは「たくさんの人に来てほしい」と参加を呼びかけている。
 開会式は9日午後2時からガルボン・ブエノ街の大鳥居下で執り行われる。開場時間は、9日午前10時半~午後6時15分。10日午前10時半~午後6時。

サビアの独り言

 サンパウロ市リベルダーデ区の七夕祭りは以前、リベルダーデ文化福祉協会(ACAL)とブラジル宮城県人会が共催で実施していたが、ACAL前会長の故・池崎博文氏と宮城県人会元会長の中沢宏一氏との確執等が原因で、10年ほど前からはACALが主催して実施されるようになった。今後、ACALと宮城県人会が共催で行う可能性についてACAL一行に聞いたところ、「お金の問題でうまくいかなかった。今はちょっと(一緒にやるのは)難しい」との声があった半面、「同じリベルダーデ地区でも場所を分けてやることもできるのでは」との意見も出された。さて、今後はどうなりますか。

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