ブラジルも冬期となり、朝晩の寒さも日によって増す中、サンパウロ市リベルダーデ区の東洋街でもちらほらと桜の花が咲く季節になってきた。とは言っても、同地区に植えられている桜の数はかなり少なく、場所も限定されているため、「これが本当に桜か」という程度しか咲いていないのが現状だ。
6月29日、東洋街で桜が咲いているのを見かけたのは、リベルダーデ大通りから日本料理店が並ぶトマス・ゴンザガ街に入る右側手前。樹木の高さが3メートルほどと低く、幹も細いため、意識して見ないと桜だとは気付かず通り過ぎてしまう。
また、サンパウロ日伯援護協会のリベルダーデ医療センターやブラジル宮城県人会があるファグンデス街でも、以前はブラジル・ニッポン移住者協会関係者の植樹によって、けっこう冬場に桜が咲いていたが、現在は桜樹が枯れるなどしてほとんど見ることはできない。唯一、桜の花が咲いていたのは同街220番地の韓国人経営のパン屋から道路を隔てて向かい斜めの桜樹だけだった。
まあ、今週末の7月2日、3日(9日、10日も)にはサンロッケ市国士舘公園の桜祭りもあるし、8月にはカルモ公園の桜祭りが開催されるかもしれないし、どうしても桜を見たい方は、それぞれのイベントにご参加ください。(松)