《ブラジル》サル痘感染者が倍々ゲームで激増=3日現在で76人に

サル痘患者(CDC, Public domain, via Wikimedia Commons)

 【既報関連】保健省が3日午後、同日現在のサル痘感染者は76人となったと発表したと同日付現地サイトが報じた。1日の公式集計では37人だったから、わずか2日で倍増した事になる。
 州別の内訳はサンパウロ州52人、リオ州16人、セアラ州とリオ・グランデ・ド・スル州、ミナス州が各2人、連邦直轄区とリオ・グランデ・ド・ノルテ州が各1人となっている。
 同省では、健康監視に関するシチュエーションルーム兼戦略的情報センター(CIEVS)を設けて各州や各市の保健局と連絡を取り、感染が確認された患者の数や濃厚接触者の有無、その後の経過などについての情報を収集している。
 リオ州の場合は1日に、疑似症患者として報告を受けた39人の内、13人の感染が確認されたと報告していたが、3日の時点では16人に増えた。
 また、連邦直轄区では、最初に報告された疑似症患者ではなく、欧州への旅行歴のある30代の男性の感染が確認されたという。
 他方、保健省の統計には入っていないが、3日にはパラナ州クリチバ在住で、6月の16~18日にサンパウロ州に滞在したという31歳の男性の感染が確認されている。
 この男性はロンドリーナ市とカスカヴェル市在住の疑似症患者と共に監察下に置かれていたが、3日に感染が確認された。他の2人はまだ、感染の有無が確認されておらず、観察下に置かれたままだ。
 サル痘は特別な治療法がないため、自宅または病院で隔離して回復を待つ事になる。ブラジルで確認された感染者はいずれも比較的軽症で、現時点では死者は出ていない。

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