《ブラジル》サンパウロ司教区のウメス枢機卿が死去=フランシスコ法王を強く推薦

 カトリックのサンパウロ司教区のクラウジオ・ウメス枢機卿が4日、亡くなった。87歳だった。現法王のフランシスコ法王選出に大きな貢献をしたとも言われていた。
 枢機卿が亡くなったことはオジロ・シェレール大司教が発表したが、死因などは明らかにされていない。
 ウメス枢機卿はドイツに起源を持つ一家の出で、1934年にリオ・グランデ・ド・スル州で生まれた。大学を卒業した後の24歳頃に聖職に就き、1960年代からはブラジル全国司教会議(CNBB)でも役職を持ちはじめた。
 サンパウロ司教区に来たのは1975年のことで、大サンパウロ都市圏サントアンドレの教会に仕えていた。その時代に金属労組の組合長だった、後のルーラ元大統領と知り合っている。
 その後、1996年からフォルタレーザ司教区で、2001年からはサンパウロ司教区で枢機卿職を務めていた。
 ウメス枢機卿は21世紀になってから、2度にわたり法王の候補になったことがある。それはヨハネ・パウロ2世が亡くなった後の2005年、そして現在のフランシスコ法王、当時のアルゼンチンのホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿が選ばれた2013年だ。ウメス枢機卿はそのときのコンクラーヴェに関し、「法王選びは大接戦だった。ホルヘ枢機卿は内気でもの静かな性格ゆえに形勢は不利だったが、私は対抗勢力に立ち向かった。すると票が逆転しはじめた」とイタリアの新聞に語っていた。

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