【5日の市況】下落した石油銘柄に引っ張られてイボベスパ指数は0.32%安、ドルは1月以来の高値水準に

 世界的な景気後退への懸念が強まる中、火曜日には石油会社が下落率上位を占めた。それを受け、Ibovespaは火曜日(5)、98,294ポイントで0.32%減少して終了した。ただし一日の最安値96,499ポイントからは回復した。だが午後のブラジル証券取引所の主要株価指数は、米国に続いて下落した。

 ニューヨークでは、最終的にはS&P500が0.16%、ナスダックが1.75%それぞれ上昇したが、ほとんどの時間帯は下落したままだった。ダウ平均は0.42%減となり、赤字のまま終えました。
 世界的な景気後退の見通しを受けて、今日の取引では市場の動きが活発になった。中国の主要都市である北京と上海が、新たな集団検査とコロナの新たな症例の検出により、新たなシャットダウンに直面するかもしれないというニュースから、市場は「2022年の世界経済は成長しないかもしれない」という懸念を強めた。
 また、ユーロ圏では先月、域内企業の成長率が一段と鈍化したとのデータ が発表され、生活費危機が消費者の警戒心を強めるなか、同地域が今期はマイナス成長に転じる可能性を示唆する先行指標も発表された。

 今日は景気後退への懸念からリスクオフが広がった一日だった。石油、金属、農産物も大きく下落した。世界経済の成長率が低下するとの見通しから、投資家は、需要の少ないコモディティの価格が下がると予想し、ブレント原油1バレルは9.27%安の102.98ドルとなった。
 こうした時は、景気後退の懸念から、投資家は安全性を求めて米国に資金を還流させるのが一般的だ。世界の通貨に対するドルの強さを比較する指数であるDXYは、0.95%上昇し106.48ポイントとなり、2002年11月以来の高水準となった。
 対レアルでは、商業ドルの終値は1.19%上昇し、買いが5.388レアル、売りが5.389レアルとなり、1月以来の高水準となった。日足では5.40レアルを突破する場面もあった。その影響はコモディティ輸出国の通貨でより大きくなった。レアル、カナダドル、オーストラリアドル、南アフリカ共和国の通貨が下落のハイライトとなった。
 ペトロリオ(PRIO3)と3Rペトロリアム(RRRP3)の普通株式はそれぞれ6.85%と6.20%下落し、最大の下落率となった。ペトロブラス(PETR3;PETR4)の普通および優先株は、4.90%と4.02下落した。
 米国では、コモディティ市況の下落と景気後退への懸念から、インフレ懸念が後退し、イールドカーブが縮小する余地が生まれた。投資家は成長企業への投資に戻り、ナスダックとS&P500の終値が緑色になったのはそのためだと見られている。強い上昇を見せたナスダックの好反応は注目に値するという。コモディティの下落により、世界の金利はそれほど上がらないのではないか、インフレ率は下がるはずだという市場の読みも出てきたようだ。

ブラジルのイールドカーブは、アメリカのイールドカーブに伴わない

 2023年型DIは1ベーシスポイント上昇し13.74%、2025年型は11ポイント上昇し12.88%となった。2027年物の利回りは10ポイント上昇し12.81%、2029年物も12.94%となった。最後に、2031年型DIの利回りは9ポイント上昇し、12.99%に達した。
 市場の一部では、ブラジルのカーブの動きは、カミカゼPECが2022年の財政赤字をさらに拡大させるとの懸念に従ったものだという。金利が上昇しても、国内市場や成長に関連する企業は、高いIbovespaの中でハイライトとなった。小売業のマガジン・ルイザ(MGLU3)、ヴィア(VIIA3)、ペッツ(PETZ3)の普通株はそれぞれ11.74%、11.48%、8.65%の上昇を示した。メリューズ(CASH3)の株価は7.27%、トットブス(TOTS3)の株価は3.89%上昇した。

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