創立55周年式典は行わず=サンパウロ日本人学校

2017年9月に行われた創立50周年を記念した「カンポリンポ祭」
2017年9月に行われた創立50周年を記念した「カンポリンポ祭」

 1967年8月14日に創立したサンパウロ日本人学校(植草貴久男校長)は今年55周年の節目の年を迎えるが、コロナ禍の中、特に記念式典などの周年行事は行わない考えだ。
 昨年から同校に赴任している上木剛(うえき・つよし)教頭によると、6月28日現在の生徒数(小学校1年生~中学校3年生)は107人。コロナ感染拡大の影響で一時期は約90人と100人を割った時もあった。しかし、現在は親である企業駐在員が家族や子供をブラジルに連れて来るなどし、生徒数も少しずつ以前のように戻りつつあるという。一方、日本から派遣されている教師数は15人と以前と変わっていない。
 同校では昨年11月から通常の授業形態に戻っている中、創立55周年を迎える今年、記念式典などのイベントは行わないそうだ。
 上木教頭は「コロナ禍で生徒たちに配慮して各種行事は縮小しており、創立55周年の特別な式典などは行いません。しかし、生徒たちには6月に行われた運動会や9月の『カンポリンポ祭』(文化祭)で、今年が記念の年であることは周知させております」と話している。
 また、以前は行われていた同校生徒によるグァタパラ移住地訪問についても現在は中止されており、「先方と連絡を取り合いながら、今年はできる範囲でやっていければ」と、上木教頭は再開への意欲も示していた。

 

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