おしゃべりパパガイオ

 5日、ボルソナロ大統領が拒否権を行使した文化支援法案二つを、上下両院が合同審議して拒否権を拒否、つまり法案を成立させた。一つは「アルジール・ブランク法2」、もう一つは「パウロ・グスターヴォ法」で、共に新型コロナウイルスで亡くなった作詞家とコメディアンにちなんだもの。前者は州や市の文化事業に国が30億レアルを支援するというもの、後者はパンデミックで影響を被った文化事業に38億レアルの緊急支援を行うというもので、大統領が支出を嫌っていた。両法はこれで正式施行となる。拒否権行使のままだと、コンサートなどでの大統領批判が強まっていたかも。
    ◎
 パラナ州地裁は4日、クリチーバで市議を罷免されていたレナト・フレイタス氏(労働者党)の任期を復活させる判断を行った。同氏は2月、リオ市で起きたコンゴ移民のリンチ殺害事件で黒人差別、外国人差別を訴えてクリチーバ市内の教会で抗議活動をした際に器物破損罪で訴えられた。同氏は6月に罷免されたが、地裁は罷免までの過程を不適切とした。この件では教会での暴力行為の有無も疑問視されていた。

最新記事