『椰子樹』2022年6月号(393号)が刊行された。
「作品」(金谷はるみ・選)では富樫芩子さんの「くり返し花咲かせたるプリマベーラ枯れそうになり胸のふさがる」、梅崎嘉明さんの「三月の二十一日は吾の生まれし日にて今年は白寿となりし」など16人の作品が掲載されている。
題詠「箱・はこ」では、須賀得司さんの「三歳に満たぬ曾孫のおもちゃ箱全てIT老いは手も出ず」や千曲芳秋さんの「東京の兄へりんごを箱につめ米も一升中につめこむ」など8人が詠出。
24頁には、1949年2月10日に新トキワ食堂で行われた『第一回・全伯短歌大会』の作品も掲載されている。