《リオ州》帝王切開中の妊婦をレイプ=悪徳麻酔医を現行犯逮捕=怪しんだ同僚の盗撮で判明

帝王切開手術の様子(参考写真、Salim Fadhley – Edit by DiliffThis image can be cited as:Fadhley, Salim (2014). via Wikimedia Commons)

 リオ州海岸部のサンジョアン・デ・メリチ市で11日未明、帝王切開で出産中の妊婦をレイプした麻酔医が強姦現行犯として逮捕されたと11、12日付現地紙、サイトが報じた。
 この事件に対し、21年間女性警察で働くバルバラ・ロンバ警部は「前代未聞」と呆れ顔だ。このジオヴァニ・キンテラ・ベゼーラ容疑者(32)は、2017年にヴィルタ・レドンダ大学センターを卒業。10余りの公・私立病院で勤務。麻酔医に専念し始めたのは最近だ。
 同容疑者はこの日、エロネイダ・ストゥダルチ女性病院で帝王切開に立ち会っていた。だが、同容疑者が通常の量を上回る薬を使って麻酔をかけていた事や、いつも仕切りの裏で患者のそばにつきっきりだった事などを不審に思っていた看護婦らが、仕切りの裏側が映るように携帯電話をセットしておいた。
 すると、他のスタッフが帝王切開に集中している間に、仕切りのカーテンの裏で意識のない妊婦の口にペニスを差し入れ、自慰行為を行う様子が一部始終録画されたという。

現場を撮影した映像を掲載し、麻酔医逮捕と報じる11日付G1サイトの記事の一部

 通報を受けた市警女性警察(Deam)の担当者は、分娩室にいた同容疑者を現行犯逮捕。警官の姿と「逮捕する」との声に驚いた同容疑者は、一部始終が録画されていたと知らされ、連行された。
 Deamでは余罪を割り出すため、彼の立ち会いの下で行われた出産例を調査中だ。抵抗できない相手に対する強姦には8~15年の実刑が科される。
 ベゼーラ容疑者逮捕の報は瞬く間に知れ渡った。同日中に、自分の娘が帝王切開後に病室に戻ってきた時、顔や首筋が汚れていたし、同容疑者が一時もそばを離れず「安心して寝るといい」と声をかけてきたと娘から聞いたと証言する女性などが現れた。
 また、麻酔が効き過ぎ、誕生直後の子供を抱けなかった女性や、出産時の立ち会いを希望していたのに、同容疑者から室外に出るように言われた夫などの例も報じられた。
 現行犯逮捕を予備逮捕に切り替えるかを決めるための審理は12日午後の予定だ。Deamではそれと並行して、同僚の医師や看護師からの事情聴取を実施。女性病院のゴミ箱にあったガーゼや同容疑者が使用した麻酔薬なども鑑識に回し、物証を抑えようとしている。また、12日は午前中だけで3人の子連れ女性が同署を訪れ、被害届を出している。

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