【13日の市況】米国インフレの高まりでイボベスパ指数は0.40%下落、ドルも0.6%下落して5.40レアルに


 米国のインフレが予想以上に上昇したため、投資家はより積極的な利上げを期待するようになった。Ibovespaは水曜日(13日)、97,881ポイントで0.40%安で取引を終えた。ブラジル株式市場の主要株価指数は、終日変動があったものの、取引時間終盤にはマイナス圏に落ち着いた。

 ブラジルのベンチマークの下落は、ニューヨークの下落率と重なり、ダウ平均が0.67%、S&P500が0.45%、ナスダックが0.15%それぞれ下落した。米国では、6月の消費者物価指数(CPI)が前月比1.3%上昇し、コンセンサスの1.1%を上回った。
 ナスダックが米国の他の指数より若干良いのは、長期的には米国のイールドカーブが冷え込んでいることが一因だと指摘するエコノミストもいる。CPIは広範囲の物価上昇をもたらし、連邦準備制度がより積極的に金利を引き上げなければならない可能性を高めたと見られている。
 このデータの後、市場の認識は、次の連邦公開市場委員会(FOMC)で、「少なくとも」75ベーシスポイントの引き上げとなっている。2年物国債利回りは8.7ベーシスポイント上昇し、3.13%となった。
 しかし、短期的に見れば、より積極的な上昇は、FFが長期的に高水準に留まらないことを意味する傾向があり、10年物国債の金利は4.5ポイント低下して2.913%になった。これは、評価の大部分が将来に固定されている技術系企業に有利だ。CPIがコンセンサスを上回ったにもかかわらず、ベージュブックは経済活動と需要の低下を示唆する連邦準備制度理事会をもたらしたと強調する声もある。

 綱引きがあるので、市場の一部はFRBがもっと金利を上げなければならないと考えており、その部分が優勢になると、株式市場は下落し、ドル高になると見られる。ここまで利上げする必要はないと理解した側の主張が強まると、株式市場は上昇し、ドルは弱くなる指摘する専門家もいる。
 リスク回避をテーマとした場合、揺れの少ない一日だった。他の通貨に対するドルのパフォーマンスを示すDXYは、107.99ポイントと0.07%の下落にとどまった。アメリカの通貨は、緊張が高まったときに安全な場所として求められる傾向がある。
 対レアルでは、商業ドルが0.61%下落し、買いは5.405レアル、売りは5.406レアルとなった。
 ブラジルのイールドカーブは、アメリカのイールドカーブに追随する形で推移した。米国の金利上昇を示唆するデータは、国内のカーブも長く高止まりすることを示唆していると見る向きがある。
 2023年および2025年のDIの利回りは、それぞれ3ベーシスポイント、2ベーシスポイント上昇し、13.88%および13.07%となった。2027年のDIの利回りは7ポイント後退し、12.87%となった。2029年と2023年の契約は、13%と13.07%となり、ともに8ポイント低下した。
 Ibovespaの最高値のうち、11.72%上がったライトの普通株式([asset=LIGHT3])が目立つ存在だ。かつてEquatorial社の一員で、Light社の自社役員を務めていたOtavio Lopes氏を新CEOとして採用するというニュースは、投資家を勇気づけた。
 ライトのほか、JPモルガンが同社への推薦状を引き上げたことで、アンベブ株(ABEV3)も5.66%高と急騰した。
 一方、最近の原油価格の下落を受けて、3Rペトロリアム(RRRP3)のON株が5.55%下落した。クオリコープ(QUAL3)とレデドール(RDOR3)のON株式は、マイナス4.40パーセントと4.31パーセントと最大の下落となり、スルメリカ(SULA11)の単位株はマイナス3.56パーセントと続いている。クレディ・スイスのコメントによると、昨日下院で承認された看護職への最低給の底上げ法案は、これらの企業にマイナスの影響を与える可能性があると見られている。

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