《ブラジル》外国人旅行者が1~5月に100万人=2020年以降で最高に

街頭を行き交う外国人旅行者も増えた(Fernando Frazao/Agencia Brasil)

 ブラジル観光公社(Embratur)が12日、1~5月にブラジルを訪問した外国人旅行者は100万人の大台を超えたと発表したと同日付現地サイトが報じた。
 連邦警察の国際交通システム(STI)によると、ブラジルを訪れた外国人旅行者は4月の時点で96・2万人となり、2021年の総数を60%上回っていた。昨年中にブラジルを訪れた外国人旅行者は59万6700人だった。
 5月現在の外国人旅行者数は109万2579人で、パンデミックが始まった2020年以降で最高となる事が確実だという。2020年に観光ビザでブラジルを訪れた外国人旅行者は180万人だった。
 Embraturはこの発表後、「パンデミックのために厳しい規制が敷かれ、ここ2年間は外国人旅行者が減少していたが、今年に入ってからの数字は以前の状態に戻りつつある」と語った。今年は少なくとも5回の広告キャンペーンを打つ予定である事も明らかにした。
 外国人旅行者の増加は、国際便の利用者や本数が増えている事も意味する。民間航空監督庁(Anac)によると、5月の国際便利用者数は2019年に記録した利用者数の74・36%まで回復した。5月に運行した国際便は3547便で、昨年同月比で312・89%も増えている。
 Anacと航空各社の報告によると、1~5月は追加運行された便が36便あった上に、新設または回復した便も84便あった。2023年2月までには48便が増発される上、17カ国との間で122便を新設または回復させる計画がたてられている。
 外国人旅行者獲得のためのキャンペーンには、昨年11月~今年1月に米国人向けに行った「ブラジルはビザ不要」と訴えるものがあり、6月も米国人向けに「1、2、3、ブラジル」と題する広告を打ち出している。Embraturでは欧州やラ米諸国向けの広告も展開する予定だ。

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