FRB理事のハト派的なトーンに助けられ、ブラジルの市場はわずかに回復した。Ibovespaは今週金曜日(15日)、96,551ポイントで0.45%上昇し、終値となった。しかし、ブラジル証券取引所の主要株価指数は週足で3.7%の下落を記録した。米国では、ダウ平均が2.15%、S&P500が1.92%、ナスダックが1.79%それぞれ上昇した。
今日は、ヨーロッパやアメリカの株式だけでなく、ブラジルも回復した。中国の国内総生産が予想より悪かったというニュースでさえ、そのパフォーマンスを乱すことはなかった。だが、当然それに伴ってヴァーレ(VALE3)は良い結果を出せなかった。
昨夜、第2四半期の中国経済が、コンセンサス(1.50%減)に対し、2.60%減と発表さた。年1%の成長を見込んでいたのに、0.4%だった。世界第2位の経済大国の業績に対する不満から、青島では鉄鉱石の価格が4.24%下落し、1トン96.04米ドルとなった。
しかし、コモディティ価格の下落にもかかわらず、鉄鋼セクターの株価はわずかに回復した一日となった。例えば、ヴァーレ(VALE3)の普通株は、1週間で9.32%下落したにもかかわらず、今日は0.62%上昇した。ゲルダウ(GGBR4)の優先株は5.94%上昇し、週の損失を帳消しにした。同様にウジミナスタイプB優先株(USIM5)も4.10%上がった。
このほか、国内経済に関連する銘柄もIbovespaの高値圏にあった。ナチュラ(NTCO3)の普通株は3.30%、イドゥクス(YDUQ3)は4.03%それぞれ上昇した。
成長率低下の見通しから外国で利回りが低下し、それが国内経済資産に反映されたと見る専門家がいる。さらに、一部のFRB理事も発言し、特にジェームス・ブラード氏はよりハト派的なトーンをもたらし、次回の会合でFFを100bp引き上げるという考えを払拭したことも影響したと見られている。
また、セントルイス連銀のブラード氏は、ロンドンで開かれた欧州経済金融センター主催のイベントで、アメリカの金利を1ポイント引き上げる必要性をあまり信じていないと述べた。
米国では2年物国債の利回りは2.1bp低下して3.124%、10年物国債の利回りは3.6bp低下して2.923%であった。ブラジルでは、2023年発行のDIの利回りは4ポイント低下して13.87%、2025年発行のDIの利回りは5ポイント低下して13.12%であった。2027年型と2029年型のDIはともに2ポイント下がり、12.96%と13.08%になった。
通貨バスケットに対するドルの強さを示すDXYは0.48%下落した。商業ドルは対レアルで0.52%下落し、買いが5.404レアル、売りが5.405レアルとなった。しかし、この1週間で、米国の通貨はレアルに対して2.60%上昇した。
Ibovespaの最大の下落は、5.22%減のHapvida(HAPV3)、4.55%減のCVC(CVCB3)、4.47%減のマガジンルイザ(MGLU3)の普通株であった。