《ブラジル》37歳男性が妻や息子、兄弟、母ら8人皆殺し=動機不明のまま最後に自殺

ガルシア容疑者とその家族(左からミゲル君、カシエレさん、カミリちゃん、アマンダさん)(Reprodução/Facebook)

 ブラジル南部のパラナ州西武で14日、37歳の軍警が、家族や親族など8人を殺害した後に自殺するという事件が起きた。
 14、15日付G1サイトなどによると、事件を起こしたのは、軍警での勤務歴12年のファビアノ・ジュニオル・ガルシア容疑者(37)で、14日は通常通り、トレド市の第19大隊で夜7時まで勤務した後、家族と会い、犯行に及んだ。
 最初の犠牲者は妻のカシエレ・モレイラ・メンデス・ガルシアさん(28)と、彼女の連れ子のアマンダ・メンデス・ガルシアさん(12)で、勤務を終えた直後にトレド市内で殺害された。
 ガルシア容疑者はその足でトレド市内の母親の家に向かい、母親のイレネ・ガルシアさん(78)を刺殺した上、兄のクラウジオミロ・ガルシアさん(50)を銃殺した。
 同容疑者はその後、妻の母親が住むセウ・アズル市へ向かい、姑と一緒に暮らしていた息子のミゲル・アウグスト・ダ・シルヴァ・ガルシア君(4)と娘のカミリ・ラファエラ・ダ・シルヴァ・ガルシアちゃん(9)を射殺。
 その後は再びトレド市に戻り、付近を歩いていたカイオ・フェリッペ・シケイラ・ダ・シルヴァさん(17)とルイス・カルソス・ベッケルさん(19)を殺害した後、自殺したという。カイオさんとルイスさんは同容疑者とは何の面識もなかったという。
 警察によると、同容疑者は2012年にカシエレさんと結婚。2019年には、カシエレさんがフェイスブックに投稿した、自殺防止キャンペーンに賛同する写真にも一緒に写っていた。
 同容疑者は事件の前も他者に悩みを打ち明けたり、行動が変わったりといった兆候は見せていなかった。だが、12日にフェイスブックに上げた投稿では、多くの障害物があるゲームの場面の一つをあげており、困難に直面していた事をうかがわせていたという。

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