選挙高裁が15日、ブラジルの有権者は1億5640万人で、2018年の統一選挙より910万人増え、新記録更新と発表したと15、16日付現地紙、サイトが報じた。
増加が目立つのは16~17歳と70歳以上の高齢者。16~17歳は51・13%(71万6164人)増の210万人、70歳以上は23・82%(280万人)増の1480万人となった。
有権者の過半数は女性で、52・65%にあたる8230万人を占める。男性は47・33%にあたる7400万人だ。
16~17歳には投票義務はなく、希望者だけが選挙人登録できるが、いったん選挙人登録を行うと投票は義務となる。今年は選挙高裁や政治家、アーティストなどの働きかけに応じた若者が大勢選挙人登録を行い、前回比で50%超という大幅な増加を見た。
70歳以上の人の増加は高齢化が進んでいる証拠だ。70歳以上の人の投票は任意で、義務ではない。
地域別有権者は、南東部6670万7465人、北東部4239万976人、南部2255万8759人、北部1256万410人、中西部1153万9323人、国外69万7078人となっている。国外在住の有権者数は39%増え、全体の0・45%に上っている。
有権者上位州はサンパウロ州3466万7793人(22・16%)、ミナス州1629万870人(10・41%)、リオ州1282万7296人(8・2%)で、バイア州1129万2528人、リオ・グランデ・ド・スル州859万3469人がそれに続く。
学歴は高卒26・31%、小中学校中退22・97%、高校中退16・65%、大卒10・95%、読み書き可7・1%、中卒6・5%、大学中退5・38%、識字力なし4・05%、情報なし0・02%となっている。
エジソン・ファキン選挙高裁長官は、選挙は民主主義の根幹として、有権者が1億5640万人となり、新記録を更新した事を喜んだ。