《ブラジル》連邦政府がテレマーケティングへの苦情に対処=180超の大手企業に活動禁止令

 連邦政府は18日、国内のテレマーケティング企業180社以上に対し、活動を禁止する命令を出した。18日付現地サイトが報じている。
 命令を下したのは法務省傘下の国家消費者局(Senacon)で、18日付連邦官報で発表された。
 テレマーケティングとは電話を使った勧誘や商品の宣伝活動だ。これらの企業は様々な方法で入手した顧客リストから無作為に電話をかけるため、消費者が情報提供した覚えのないところから電話を受けることになる。そのため、かねてから問題行為として扱われ、連邦政府の消費者センターでも苦情のワースト1位にも選ばれていた。
 禁止を言い渡された企業にはTIM、Vivo、Claroといった通信大手だけでなく、イタウ、ブラデスコ、サンタンデール、クレフィーザ、サフラといった大手金融機関や、ブラジル銀行協会連盟(Febraban)などの連盟も含まれている。
 活動禁止の対象となるのは顧客の同意もなく製品やサービスを提供する行為で、顧客からの電話への対応や寄付を扱うサービスなどは対象外となる。
 この命令は官報掲載当日から有効となっており、従わなかった企業には1日につき1千レアルの罰金を科せられることになる。

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