19日、大サンパウロ市都市圏のグアルーリョス国際空港で麻薬取引の捜査が行われ、昼過ぎまでに15人が逮捕された。19日付伯字サイトが報じている。
この捜査は連邦警察によるもので、23件の逮捕令状と24件の家宅捜査令状が出された。その範囲はサンパウロ市やグアルーリョス市だけではなく、サンパウロ州内のソロカバ、プライア・グランデの他、ポルトガルにまで及んでいる。また、逮捕令状が出た容疑者の1人はポルトガルにおり、国際警察を通して指名手配の手続きが行われた。
連警によると、主犯の2人は州都第一コマンド(PCC)の構成員で、その内の1人はポルトガルにいる。また、5300万レアルに及ぶ資産の差し押さえも行われた。差し押さえられた資産には、銀行口座の残金や不動産、車、金融関連商品などが含まれている。
今回の捜査では、空港の滑走路や航空機まで荷物を運ぶ小型車などでの業務に従事している派遣社員らも対象となった。彼らはX線検査を避けるため、麻薬を入れたトランクを直接航空機に運び込んでおり、逮捕令状が出た23人中、少なくとも18人は空港内で働いていた派遣社員だった。警察は同空港から密輸される麻薬の量が次第に増えていることに気づいていた。
今回の捜査は1年余り前に始まった国際的な麻薬捜査の一環で、これまでも、グアルーリョス空港で3度、アムステルダム(オランダ)で3度、リスボン(ポルトガル)で2度、フランクフルト(ドイツ)で1度の捜査が行われてきた。過去の捜査では880キロ相当のコカインが押収されている。