《リオ市》北部アレモン地区で銃撃戦=一般女性を含む5人が死亡

 21日、リオ市北部のアレモン地区で銃撃戦があり、一般市民の女性を含む5人が死亡する事件が起きた。21日付現地サイトが報じている。
 リオ北部アレモン地区の複合ファヴェーラでの市警、軍警の合同捜査は、同日朝から行われた。目的は銀行強盗や自動車強盗などの犯罪集団取り締まりで、捜査には10台の装甲車とヘリコプターが動員され、400人もの警察官が参加した。
 この部隊と犯罪集団の衝突によって起きた銃撃戦では、昼過ぎまでに、軍警のブルーノ・デ・パウラ・コスタ氏に加え、容疑者3人が命を落とした。
 また、パラー州で「警察キラー」との異名をとっていた犯罪者が負傷し、逮捕されている。
 この捜査で死亡したのは警官や犯罪者だけではなく、現場近くを車で通りかかったレチシア・マリーニョ・デ・サレスさん(50)が車中で銃弾を浴びて死亡し、レチシアさんを乗せていた男性のいとこも銃弾の破片で怪我をした。男性は銃撃される前に信号の上に上っていた警官の姿に気づいて車を止めたが、その直後に銃弾を浴びたという。
 この捜査の後、近隣住民はレチシアさんの死に対する抗議活動を行っている。
 なお、市司法支援センターやブラジル弁護士会人権委員会によると、同地区の救急診療所(UPA)には少なくとも15人以上、隣接するペーニャ区の病院には5人の遺体が置かれており、実際の死者はもっと多いはずだという。

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