24日、サンパウロ市で34歳女性が遺体で発見された。暴行を受けた痕跡があり、傍のベビーベッドにいた生後8カ月の赤ちゃんは脱水症状などを起こしていた。警察は女性殺人事件と見て捜査中だ。25日付現地サイトが報じている。
遺体で発見されたのはサンパウロ市セントロ区セー在住のサンドラ・マリア・デ・ソウザ・シルヴァさんで、ベッドの上で横たわって亡くなっていた。頭と鼻からは血が流れており、刃物で刺された傷跡が2カ所確認されている。
その傍のベビーベッドには、生後8カ月のサンドラさんの娘の姿があった。赤ちゃんには脱水症状と栄養不足の症状が見られ、ベビーベッドから出ようとしたあとと見られる傷もできていた。
警察によると、22日からサンドラさんと連絡がとれなくなったことに不安を感じた友人がサンドラさんの姉妹に「そちらにいないか」と尋ねたところ、姉妹が驚いたため、友人がサンドラさん宅を訪ねてみたら、強い異臭を感じたという。サンドラさんの遺体と赤ちゃんは、友人と隣人が鍵職人を呼んで室内に踏み込んだことで見つかった。
サンドラさんの姉妹によると、連絡が取れなくなる直前にサンドラさんがオンライン通話をかけてきたが口を負傷しており、「彼がやったの?」と訊くと「違う」と答えたという。
警察は22日から消息を立っているコロンビア人の夫を第一容疑者として捜査中だ。サンドラさんは妊娠1カ月だったという。