《ブラジル》中銀が新しい硬貨2種発行=独立200周年を記念して

5レアルと2レアルの記念硬貨(Raphael Ribeiro/Divulgação/BC)

 中央銀行が26日、独立200周年記念の硬貨を2種類発行したと25、26日付現地サイトが報じた。
 記念硬貨の発行は国家通貨審議会が昨年9月に承認したもので、省庁間で構成する独立200周年記念委員会が計画した記念行事の一つだ。新しい硬貨は銀貨と白銅貨で、中銀のロベルト・カンポス・ネット総裁やカロリーナ・バロス経営担当理事らが参列した式典で披露された。
 銀貨は5レアル貨で、セバスチャン・シソンのリトグラフ「ドン・ペドロⅠ:皇帝」の画像からとったペドロ1世の顔が前面に配され、背景にはジョルジーナ・デ・アルブケルケの絵画「国務院のセッション」が描かれている。背面には5レアルの表示と国旗の絵があり、独立国歌の最初の節も刻まれている。直径は40ミリで最初の発行数は5千個だが、発行数は最大2万個に達する可能性がある。5レアル貨の売価は420レアルだ。
 白銅貨は2レアル貨で、ブラジル初の色付きの絵柄が入った物となった。こちらはペドロ・アメリコの「インデペンデンシア・オウ・モルテ」(独立か、死か)の絵のイラストが入っており、背面には2レアルの表示と国歌の最初の節が入った上、緑と黄色の色付きの帯が描かれている。最初の発行数は1万個で、4万個まで増える可能性がある。販売価格は34レアルだ。
 どちらの硬貨も、26日からブラジル造幣局クラブ(www.clubedamedalha.com.br)のサイトで販売されている。
 7月26日が選ばれたのは、ブラジルとポルトガル、スペインの造幣局職人や役員達が存在初期からその存在と守りを祝ってきた日だからとされている。
 記念硬貨発行は、2019年に発行されたレアル・プラン導入25周年の記念硬貨(1レアル貨)以来だ。

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