米連邦準備制度理事会(FRB)は、経済が減速していることを認め、長期的な期待を固める方向で調整した。
Ibovespaは27日(水)1.67%上昇し、101,437ポイントで終えた。ブラジル株式市場の主要指数は、この日高値となった米国での動きに部分的に追随した。
ダウ平均株価は1.37%上昇の32,196ポイント、S&P500は2.62%上昇の4,023ポイントだった。この日の高値はナスダックで、4.06%上昇の12,032ポイントだった。
水曜日のハイライトは、連邦公開市場委員会(Fomc)の金融政策委員会の決定だった。米連邦準備制度理事会は、米国の基本金利を0.75%ポイント引き上げ、年2.25%から2.50%とすることを決定した。
FRBのコミュニケは何のニュースももたらさず、スピーチは予想されたもので終わった。その中でも注目されるのは、パウエルFRB議長が記者会見で、同規模の再利上げはあり得ないと示唆したことだと見られている。パウエル議長は、市場の予想に反して、米国の株式市場がすでに大きく下落し、インフレが天井を打ったらしいことから、それほど金利を上げる必要はないだろうと主張した。
にもかかわらず、FRBは物価安定の達成を公約に掲げ、データの発表に応じて次の決定を下すと決めている。
10年物国債の利回りは2.781%とほぼ安定している。しかし、2年物は6.5ポイント後退して2.978%となった。
一日を通してブラジルは、FRBで何が決定されるのか待ち望んでいた状態だった。ブラジルのレートは、アメリカのレート(主にロング)に追随した。
パウエル議長は、アメリカ経済は好調であると弁明すると同時に、必要であれば金利を引き上げると約束した。金利が長期にわたって高い水準に留まらない方向を示唆したと見る向きも多い。
ブラジルの2023年型DIの利回りは1ベーシスポイント低下し、13.89%となった。2025年限の利回りは16ベーシスポイント低下して13.06%、2029年限は18ポイント低下して13.09%となった。ロングエンドの2031年向けDIの利回りは16ポイント低下し、13.16%となった。
そのおかげで、株式市場は上昇したのかもしれない。このロングカーブの低下は、結果的に企業の利益になると見られているからだ。
本日のFRBの決定から解釈して、長期的にはインフレ率の低下と金利の低下という予想される将来シナリオを見通し、小売企業や小型株が大きな勝者となると指摘する声も出ている。
Ibovespaで最も上昇したのはゴル(GOLL4)の優先株で、10.93%上昇した。GPA (PCAR3) と Carrefour (CRFB3) の普通株はそれぞれ 8.37%、7.28%上昇した。後者はイールドカーブの低下に加え、後者の会社の四半期決算がアナリストによってポジティブとされたことも追い風となった。
一方、ゴルはドルの下落で一部揺れ動いた。米国通貨レアルは対レアルで1.84%下落し、買いは5.250レアル、売りは5.251レアルで取引された。
米国のさらなる金融緩和方針を反映し、ドル安レアル高となった。先進国の通貨に対する米国の強さを示すDXYは0.69%下落し、恐怖の指数とされるVIXは5.87%下落した。