ボルソナロ大統領は、独立200周年を祝う9月7日の独立記念日にブラジリアとリオで軍パレードを行う意向で、ポ語圏7カ国の元首を招待していることを明かした。7月31日、1日付現地数紙、サイトが報じている。
ブラジリアでのパレードは、パンデミックで中止になった2020年2021年以外は恒例行事だ。だがリオ市のそれは7月30日にサンパウロ知事候補のタルシジオ・デ・フレイタス氏(共和者・RP)の応援に駆けつけた際に明らかにした。大統領によると、リオ市での200周年記念パレードは9月7日午後、コパカバーナで行う予定だ。
これらの式典にはポルトガル、アンゴラ、ギニアビザウ、モザンビーク、サントメ・プリンシペ、東チモールの国家元首を招待しているという。これらの国はいずれも、ポルトガル語を公用語としている。
すでにポルトガルのマルセロ・レベロ・デ・ソウザ大統領は参加の意向を示しているという。レベロ大統領は7月上旬に来伯したばかりだが、そのときに大統領選最大の対抗馬であるルーラ氏と面会したことでボルソナロ氏を怒らせている。
このパレードに関して、独立記念日という公的行事を、ボルソナロ氏が選挙戦のために個人利用するのではないかとの疑念が抱かれている。ボルソナロ氏は昨年の独立記念日も、支持者に対し最高裁への抗議行動を呼びかけ、物議を醸した。大統領は7月24日に行われた大統領選の出馬宣言で、「選挙前に街に繰り出す最後の機会」とし、独立記念日の抗議行動参加を呼びかけている。
独立記念日では支持者たちの暴徒化も懸念されている。サンパウロ市市警は先月末、SNS上で銃を構えた姿勢で独立記念日の参加を宣言した警察官に対し、銃没収処分を科している。
独立記念日後の混乱回避のため、最高裁は9月9日の予定だったルイス・フクス長官とローザ・ウェベル副長官の交代(ローザ氏の長官就任式)を12日に変更している。
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