《サンパウロ市》4日からの5G導入認可=最初の恩恵は25%のみ

 【既報関連】国家通信監督庁(Anatel)の干渉問題解決策実施フォローアップグループ(Gaispi)が2日、サンパウロ市でも4日からの5G導入開始を認めたと発表したと同日付現地サイトが報じた。
 5G導入は、ブラジリア、ベロ・オリゾンテ、ジョアン・ペッソア、ポルト・アレグレに次ぐ5番目だ。5G導入には人口10万人あたり1基のアンテナが必要で、サンパウロ市では、Tim、Claro、Vivoの各社に9月29日までに462基のアンテナを設置する事が求められていた。だが、2日までに提出された3・5ギガヘルツ用のアンテナ設置申請は1378件で、年内に設置すべき件数の3倍近くに及んだ。
 第5世代(5G)のインターネットサービスが十分に機能するためには、3・5ギガヘルツ帯域をクリーニングする必要があるが、サンパウロ市では5G用のアンテナの設置要請数が多く、3・5ギガヘルツ帯を使う衛星放送受信アンテナの信号との間での干渉の問題は起きないと見られている。
 アンテナが最も集中しているのは、市セントロの歴史地区、パウリスタ大通り地区、イタイン・ビビ地区で、アクリマソン、モオッカ、ブラスといった地区では5G導入時のカバー率が低くなる。最初に恩恵を受けるのは約25%の人に限られる。
 また、固定衛星サービスのステーション226カ所には干渉を防ぐための機器が設置され、テストも実施されたという。

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