【3日の市況】Selic0.5%ポイント引き上げ、イボベスパ指数は0.40%上昇、ドルは横ばいで終了

中銀、Selicを0.5%ポイント引き上げ、年率13.75%に、基本金利は12回連続で引き上げ

 ブラジル中央銀行は3日、セリック金利を0.5ポイント引き上げ、13.75%にした。2017年1月以来の高水準となり、12回連続で金融政策委員会(Copom)で利上げを実施した。この増加は、市場コンセンサスの範囲内だった。


 2021年3月以降、すでに11.75ポイントも上昇しており、通貨危機の際に中銀がセリックを一気に20ポイント引き上げた1999年以来の最大の金利ショックとなった。
 前回の6月会合で、中銀の理事たちはすでにこの規模の引き上げを示唆していた。「次回会合に向けて、委員会は、同等またはそれ以下の規模の新たな調整を行うことを予見する」と、50ベーシスポイントの引き上げを含む決定のコミュニケが出されていた。

 投資家は高金利サイクルの終わりを告げるかもしれないCopomの決定を待ち、ヴァーレと鉄鋼会社の株価は上昇を制限された。
 Ibovespaは3日(水)、103,774ポイントで0.40%の小幅上昇で引けた。ブラジル株式市場の主要指標はプラスで引けましたが、コモディティ関連株の下落を受け、パフォーマンスは米国株式市場に比べて悪化した。
 ニューヨークでは、ダウ平均が1.29%、S&P500が1.56%、ナスダックが2.59%の高値を記録し、週初めの下落を覆した。
 米国では、7月のサービス業PMIが47.3とコンセンサスの47を上回り、6月の鉱工業受注は予想の1.1%増に対し2%増となった。
 経済が回復力を示すと同時に、連邦準備制度理事会の理事による講演は、投資家や専門家にとって心強いものであったと考えらる。昨日と今日の連邦準備制度メンバーの発言はハードトーンをもたらし、市場は同機関がインフレに関連して警戒していることを理解した。高インフレは、どの国の経済活動にとって悪いことなので、それに対する強硬な抑え込み姿勢は、市場から歓迎される。
 同理事会はインフレ抑制に尽力しており、長期的にはカーブに対するプレッシャーから解放されることになる。インフレ問題を先送りせず、金利の高止まりを避けるために、FRBは次回の会合でより鋭敏になる可能性があると、市場では解釈されている。10年物国債利回りは2.9bp低下し、2.712%になった。

 ブラジルでは、金融政策委員会(Copom)の決定があったこの日、イールドカーブも低下した。2023年の金利は2ベーシスポイント低下して13.77%、2025年の金利は15ベーシスポイント低下して12.51%となった。カーブの中央部では、2027年限と2029年限の利回りがそれぞれ15ポイント、11ポイント低下し、12.48%と12.66%になった。2031年版DIの利回りは9ポイント低下し、12.74%となった。
 Locaweb(LWSA3)の普通株式は、11.90%、ヴィア(VIIA3)、11.49%、ナトゥーラ(NTCO3)の11.17%上昇。また、シエロ(CIEL3)の決算発表もあり、9.73%の高値となった。
 一方、下落したのはコモディティ関連企業だ。ゲルダウ(GGBR4)の優先株は4.06%下落。ヴァーレ(VALE3)の普通株式も3.89%下げた。
 これらの銘柄の下落は、コモディティのそれに追随するものだ。鉄鉱石は中国の大連港で3%近く下落し、114.16米ドルになった。また、ブレント原油1バレルあたりの価格は3.51%下落し、97.00米ドルとなった。
 株式市場では、コモディティ関連企業が下落し、ゲルダウとヴァーレが下落のハイライトとなった。ゲルダウが良い業績をもたらしたとはいえ、大きな流れからすれば当然のことだ。とはいえ、ここ数カ月の価格上昇はすでに大きな結果をもたらしている。
 コモディティの下落と国外でのリスク回避の動きが相反する要因となって、為替相場は不安定な一日となった。商業ドルは、売り買いともに5.278レアルと安定した水準で取引を終えた。

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