4日より、サンパウロ市でも第5世代(5G)のインターネット・サービスの利用が可能となった。4日付現地サイトが報じている。
G1サイトが報じたところによると、4日の午前中のダウンロードの速度は、市セントロの5月23日大通り付近で500メガバイト/秒、パウリスタ大通りでも400メガバイト/秒を記録したという。旧来の4Gでは、受信状態が最高の時でも100メガバイト/秒が限界だった。
だが、現状では、サンパウロ市内の25%しか5Gを受信することができないという。それは、3Gや4Gに対応できる通信アンテナは4592基あるのに対し、5Gに最適な3・5ギガヘルツに対応しているアンテナは1378基しか機能していないためだ。しかもそれはセントロから南部にかけての一部地域に集中しているという。
また、5Gに対応する国内3大通信会社もこの日に合わせ、声明を出している。Claroは「5G利用に伴うチップの交換や機種交換の必要はなく、市内52地区に専用アンテナを立てる」とした。
Vivoは、「4Gのチップを所有する利用者は昨年末からノン・スタンドアロン(NSA)と呼ばれる5Gサービスに対応できるようになっている」としたが、4日に始まり、より速いスタンドアロン(SA)の利用には対応機種の購入やチップの交換が必要だという。
TIMは18日に5G用の新たなプランを発表する予定だが、SAの利用にはチップ交換は不要だという。また、NSAを利用する場合には手数料の値上げもないとしている。