リオ・グランデ・ド・スル州の刑法裁判所は３日、２０１３年に２４２人の死者と６３６人の負傷者を出した同州サンタマリアのライブハウス「ＫＩＳＳ」での火災事件の控訴審を行い、判事投票２対１で陪審裁判の判決を無効とした。これにより、ライブハウス運営者や炎を出す演出を行っていたバンド側の責任者など、４人の被告が釈放されることになった。４人の被告は昨年１２月の裁判でいずれも１８年以上の実刑判決を受けたが、裁判手続きの不当性を訴えて聞き入られた。同州検察局はこの結果を厳しく批判し、控訴する構えだ。記録的な死者数を出し、社会問題にもなっただけに動向が注目される。
◎
最高裁のルイス・ロベルト・バローゾ判事は３日、１９９２年１０月に起きたサンパウロ市カランジルー刑務所騒乱時に、鎮圧と称して未決囚を含めた１１１人の留置者を殺害した事件で、主犯格の警官らに科せられた刑を引き続き有効にする判断を下した。この事件は当時としては南米最大級となる囚人殺害事件となっていたが、３０年を経ても実刑が執行されておらず、問題となっていた。今回の判断は下院が同警官への恩赦法案を審議している最中に行われた。
◎
３日のサッカーのリベルタドーレス杯。３連覇を目指すパルメイラスはベロ・オリゾンテでのアトレチコ・ミネイロ戦で２点を先制される苦しい展開ながらも、試合終了２分前のゴールでなんとか同点に追いつき、２―２で引き分けた。これにより、来週の本拠地アリアンツでの次戦がかなり楽になった。
