パラナ州都クリチバ市内にある老舗(しにせ)の「原パレスホテル」の建物は元々、製鉄所であり、ブラジル陸軍の銃器を製造していたこともあるという歴史ある建物だ。
同ホテルは、クリチバ日伯文化援護協会の原ルイ清(きよし)評議員会長の父母と祖母が長年にわたって運営。原氏の実姉で、約30年にわたってサンパウロ市からクリチバ市に通って日本舞踊を指導してきた花柳龍千多さんの門下生である久保マリさんも一時は経営に携わっていたが、現在は姪が中心となってホテルを切り盛りしている。
クリチバ・コンベンション・センター、ショッピング・センターや長距離バスターミナルからも約1㎞圏内と程近く、地理的な立地条件が良いことから、利用客も少なくない。
久保さんの夫のオルランドさんの話によると、同ホテルの建物は元々、製鉄所として使用。かつては溶鉱炉があり、陸軍の銃器も製造していたという。その名残で天井が高く、コロニアル風の白塗りの外観が目を引く。
また、1階にある広々としたロビーの壁には、ハンマーを持った男性が鉄を打っているモニュメントも飾られており、製鉄所だった往時が偲ばれる。
同ホテルの住所、電話番号等は次の通り。
【住所】Av. Iguacu, 931-A Reboucas Curitiba【電話】41・3322・0011【ウェブサイト】www.harapalacehotel.com.br