ブラジル証券取引所の主要株価指数は、イタウー株と鉱業・鉄鋼セクターのパフォーマンスに救われた。イボベスパ指数は9日(火)、0.23%の小幅高となる108,651ポイントで取引を終え、6連騰を達成した。ブラジル株式市場の主要指標は、米国株式市場よりも好調に推移し、かろうじて本日も緑色で取引を終えた。
ニューヨークでは、ダウ平均が0.17%下落の32,776ポイント、S&P500が0.42%下落の4,122ポイントだった。ナスダック・ベンチマークは1.19%減の12,493ポイントとなり、最も大きな下落をこうむった。
これは、経済協力開発機構(OECD)が発表した景気後退の兆しを示す数字に、国際市場がひどく反応したと指摘するエコノミストもいる。さらに、明日に控えた米国のインフレデータ(CPI)の発表を不安視する風潮も広がっている。
経済活動の転換点を予測するために作成された先行指標において、OECDは、高インフレと弱い消費者心理を動機として、ほとんどの大国経済が悪化する見込みであると指摘した。中国、米国、ドイツ、英国……すべての予測はマイナスだった。
原油は高値で始まったが、ブレントバレルは0.27%安の96.39米ドルで取引を終了した。他通貨に対するドルの強弱を示す指数であるDXYは、早朝に105.97ポイントにタッチしたが、終値は106.32ポイントだった。
とにかく、今はアメリカのインフレ率という重要なデータの発表を待っているところのようだ。
Ibovespaも取引開始時に0.80%近く上昇した後、日中に高値を更新した。しかし、ブラジルの株価指数は、イタウ(ITUB4)が昨夜の貸借対照表を公表して2.61%上昇したことや、鉄鋼・鉱業セクター(バーレ(VALE3)、ウジミナス(USIM5)、ゲルダウ(GGBR4)がそれぞれ2.07、2.05、1.61%上昇したことによって押し上げられた。
一方、イールドカーブのブロック化に伴い、小売業や成長企業の業績が悪化した。ナチュラ(NTCO3)が9.62%、メリューズ(CASH3)が8.96%、ペッツ(PETZ3)が6.78%と順次下落した。CVC (CVCB3) は、JP モルガンが推奨をニュートラルに格下げし、目標株価を引き下げたため、10.96%下落し、最大の下落要因となった。
2023年向けDIの金利は1ベーシスポイント上昇し13.72%、2025年向けDIの金利は12ポイ ント上昇し12.99%となった。2027年型DIの利回りは17ポイント上昇し、11.76%となった。カーブの終点では、2029年限が18ポイント、2031年限が21ポイント上昇し、11.98%、12.10%となった。
デフレの数字も一部出始めているが、「サービス分野のインフレはかなり高いまま」と指摘する専門家もおり、今後数カ月のインフレに危険信号を灯していると見られている。さらに、食品も引き続き赤信号だと見られている。
ドルは対レアルで0.33%高となり、買いは5.129レアル、売りは5.13レアルで取引を終えた。レアルは5.10レアルまで下がったが、5.13レアルまで戻り、最近の下落の一部を修正した。