【10日の市況】Ibovespaは1.46%上昇して6月初旬以来の高水準に、ドルは0.87%下落し5.08レアルに

 7月の米国の安定したインフレは、世界的にリスク回避の動きを弱め、ブラジルの指数を押し上げた。Ibovespaは水曜日(10日)に1.46%上昇し、110,235ポイントで6月上旬以来の水準となり、3月以来最長の7連続高で取引を終えた。ブラジル証券取引所の主要株価指数は、リスク回避の動きが弱まったこの日、米国で見られた動きに追随した。
 市場の楽観的な見方を後押ししたのは、アメリカのインフレ率を示す7月のCPI指数の発表が大きく影響した。同地域の価格は、市場が0.2%の上昇を予想していたのに対し、安定的に推移した。
 市場はCPI発表に素早く反応した。インフレ率の低下で小幅な上昇になった。インフレ率の後退の中、10年物国債利回りは午前11時30分(ブラジリア時間)に2.71%まで低下し、2.79%の中立で終了した。アメリカの通貨の強さを先進国の通貨に対して測る指数であるDXYは、午後5時15分頃、105.2ポイントで取引されていたが、その日のうちに104.63ポイントに達していた。
 商業ドルは、午前10時近くに5.036レアルで取引された後、買い5.084レアル、売り5.085レアルと、対レアルで0.87%下落して取引を終了した。
 ブラジルのイールドカーブは、取引時間中にかなりの下落を記録し、安定に近い状態で取引を終えた。2023年のDIは1ポイント引き上げられ13.72%となり、2025年も11.91%だった。2027年および2029年のIADの利回りは、それぞれ2ポイント、1ポイント上昇し、11.73%および11.96%となった。
 しかし、カーブが安値を消したとはいえ、取引時間中に上昇したのは主に消費と建設に関連する企業だった。エズテック(EZTC3)の普通株は8.09%、JHSF(JHSF3)は7.97%、アメダス(AMER3)は7.64%上昇した。
 このようにリスク認知が低下すると、消費者や不動産など、経済活動から恩恵を受けるセクターが好調になると見られる。成績が悪かったセクターは、逆にリスク回避の動きが強まったときにアロケーションフローを受けるセクターであった。ユーティリティ(エネルギーや衛生設備)も、基礎素材も成績が悪かった。
 最も下落したのは、コペル(CPLE6)のタイプB優先株で1.92%下落、エレトロブラス(ELET6)の優先株で1.46%下落した。エンギー(ENGI11)の単元株は1.74%下落した。

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