ブラジル株式市場のベンチマークは、国内市場に関連する株式によって押し上げられ、コモディティの後退による下落は回避された。Ibovespaは今週月曜日(15日)、0.24%高の113,031ポイントで取引を終えた。ブラジル株式市場の主要指標は、国債金利のわずかな低下により株価が上昇した米国株式市場に一部追随した。
ダウ・ジョーンズは0.45%、S&P500は0.40%、ナスダックは0.62%それぞれ上昇した。一方、米国 10 年物国債の金利は 5.2bp 低下し、2.797%となった。
月曜日の世界の株式市場に影響を与えた主な要因は、予想を下回る中国の経済活動データだった、と分析するエコノミストの声が出ている。
昨夜、アジアの大企業が発表した7月の鉱工業生産は、コンセンサスの4.6%増に対し、前年同月比3.8%増となった。小売売上高は予想の5%増に対し、2.7%増となった。不動産価格は0.9%下落し、6月の0.5%下落から加速した。
このデータの発表により、世界的な景気後退の見通しが強くなり、リスク回避の動きが強まる一方、この動きによりコモディティ価格が下がり、経済成長の見通しが低くなり、イールドカーブの圧力が弱まったと見られている。
景気後退を懸念したリスク回避の動きから、世界的にドル高が進行した。アメリカの通貨の強さを他の先進国の通貨に対して測るDXYは、0.85%上昇し、17.15の106.53ポイントとなった。対レアルでは、ドルが0.35%上昇し、買いが5.091レアル、売りが5.092レアルで取引を終えた。
ブラジルのイールドカーブも、コモディティ市況の下落を反映して、ほぼ下降して終了した。2023年のDIだけが上昇し、その率は1ベーシスポイント上昇し13.72%となった。2025年と2027年のDIの利回りは、それぞれ10ポイント、13ポイント低下し、11.68%と11.45%になった。2029年産のDIの利回りは12ポイント低下の11.66%、2031年産のDIの利回りは13ポイント低下の11.79%であった。
IBC-Brの予想以上の発表も、ブラジルのイールドカーブに圧力をかけなかった。IBC-Brの場合、第2四半期の高値は古いと見られている。インフレは減速しても、市場は第2四半期に起こったことではなく、今年後半に起こることを予測して買っていると見られている。銀行はGDP予測を上方修正し、その一方で、インフレ予測を下方修正している。今年のインフレ率が7%にとどまるという予測は、中銀が利上げを見送る可能性を高めているとの声も上がっている。
Ibovespaが最も上昇したのは、まさに金利低下の恩恵を受ける企業であった。アメリカーナ(AMER3)、ビア(VIIA3)、マガジンルイザ(MGLU3)の普通株はそれぞれ17.59%、15.09%、12.29%の上昇となった。メリューズ(CASH3)の株価は14.18%上昇した。
一方、コモディティに関連する銘柄は下げた。CSN(CSNA3)が4.55%減、3R Petroleum(RRRP3)が3.51%減、SLC Agrícola(SLCE3)が3.57%減と続いた。IRBの株式は9.96%も下げ、Ibovespaの主な下落銘柄となった。