『オキナワサントス』上映会、21日=松林監督のメッセージも

映画『オキナワサントス』ポスター
映画『オキナワサントス』ポスター

 沖縄県人会・文化センターは21日(日)午後2時、サンパウロ市リベルダーデ区のブラジル沖縄県人会本部大ホール(Rua Tomas de Lima, 72)にて、サントス強制退去事件を描いた松林要樹監督のドキュメンタリー映画『オキナワサントス』の上映会を行う。ポ語字幕付き。入場協力券30レアル。後援はブラジル日本文化福祉協会、ブラジル日本都道府県人会連合会、日伯文化連盟、ブラジル日本語センター、ブラジル日報、ウチナープレス。
 同作品は、沖縄県人会と沖縄県人移民研究塾の協力のもと、松林監督が同事件の生き証人のインタビューを集めて6年余の歳月をかけて制作したもの。
 サントス強制退去事件とは、第2次世界大戦中の1943年7月8日に起きた事件。ブラジルは当時、連合国側として参戦し、ドイツ、日本、イタリアなどの枢軸国側とは敵対関係にあった。ドイツによる連合国側船舶への攻撃が始まると、ブラジル政府は、港湾戦略情報秘匿のため、サントス沿岸一帯在住の日本人移民585家族約6500人に対し、24時間以内の強制退去命令を突如発令した。日本人移民は、住み慣れた街を追いだされ、住宅や農場、商店、工場などの財産を失った。これまで移民史において同事件を取り上げたものは少ない。
 上映会では松林監督のメッセージ動画が披露される。
 この上映会は今後、県人会支部会館を中心に各地で行われる予定。

最新記事