パンデミック期間中に子供のネット利用者が93%に増えたことや、3分の1の子供はネットに心の拠り所を求めていることが最新の調査で明らかになった。16日付現地紙、サイトが報じている。
これはTICキッズ・オンライン・ブラジルという調査団体が毎年行っているもので、今回は全国の9〜17歳児2600人あまりが対象となっている。
新型コロナのパンデミックが始まった2020年をはさんで見ると、「SNSを使ったことがある」という子供が2019年の68%から78%に増えた他、「他の子供とオンラインでゲームをやったことがある」が57%から66%に、「オンライン購入を行ったことがある」が9%から19%に増えていた。
さらに、9〜17歳児の88%が「SNSで自分のアカウントを持っている」と答えている。SNSのアカウントは「13歳以上」を基準としているところが多いが、9〜10歳の68%、10〜11歳では86%がアカウントを持っている。
最も利用者が多かったSNSサービスはTik Tokだが、アカウントを持っているプラットフォームはワッツアップやインスタグラムの方が多かった。
また、パンデミック下のオンライン授業でネット利用が広まったように見えていたが、利用者は93%止まりで、7%はネットに接続していなかった。
所得層で見ると、A、Bクラスの子供は100%がネットを使っていたが、Cクラスだと96%、C、Dクラスだと86%に落ちる。また、C、Dクラスの78%は「携帯電話でしかネットに接続したことがない」と答えており、18%だったA、Bクラスとの違いが明らかになった。
他方、11~17歳児では、「悲しいことがあった時や孤独を感じた時にネットに心の拠り所を求めたことがある」という子供が32%いたこともわかった。その傾向は女子の方が強く、男子の29%に対し、36%だった。精神状態に関する質問は初めてだという。