サンパウロ州ジャカレイ市のジャカレイ日伯文化体育協会(早川功会長)は7月30日〜8月1日、5〜7日の2週末、同市最大のイベント『第13回ジャカレイ移民祭』を同協会会館にて開催した。市内外から約2万人の客が足を運び、10カ国の郷土食や芸能ショーを堪能した。
同祭は、ブラジル日本人移民100周年を記念して始まった。現在はウルグアイ、ペルー、メキシコ、イタリア、アルゼンチン、ポルトガル、デンマーク、アメリカの移民コミュニティも参加し、それぞれの郷土料理を販売するようになった。
150人以上のボランティアがイベント運営に協力し、市内に拠点をおく慈善文化団体も運営に加わるなど地域文化にとっての重要性も増している。
早川会長は「文化、美食、レクリエーションで子供から高齢者まで喜んでもらうことが出来ました。移民祭に来てくれたお客さんはみんな満足して家に帰ったと思います」と満足そうに語った。
同文協婦人部は、ヤキソバと名物のどら焼きなどを販売。ミサワ池田明美セリア部長は「やきそばは約2500食、どら焼きは1300個売れました。餃子も5千個以上売れ、予想はるかに超える売上でした」と満面の笑みを浮かべた。
青年部のジョン・アントニオ・サントス副部長は「コロナ禍から2年が経ち、今年はボランティアやお客さんが来るか不安でした。皆の協力でやきとり販売も成功できました」と約6千本以上の焼き鳥を売り上げたと語った。
毎年来場しているマリア・イネス・リベイロ・テイシェイラさんは、「こんなにアットホームで楽しい雰囲気のイベントは久しぶり!お祭りの一番のハイライトはたくさんの郷土料理。とても美味しかった」と喜んでいた。
ジャカレイ日伯文化体育協会は1934年設立。当時は「日本人会」と呼ばれ、1968年にジャカレイ日系ブラジル文化スポーツ協会に改名し、ジャカレイ文協と知られるようになった。