《23日の市況》Ibovespaはコモディティの助けを借りて2.13%上昇、ドルは5.09レアルへ

 23日(火)のセッションでは、一貫して高いコモディティの動きが、ブラジル株式市場や新興国通貨の上昇を支えた。B3は朝からプラス基調を再開し、アメリカの証券取引所が赤字で引けたにもかかわらず、2.13%高の112,857.10ポイントと高値で引けた。ドルは 1.31%下落し、5.0990 レアルで取引を終えた。
 米国の活動に関するデータが期待外れだったことを受けて、世界的にドルが安くなったため、世界経済の先行きに懸念があるにもかかわらず、セッション中の原材料関連の銘柄の動きは活発化した。為替レートの動きは、コモディティ上昇と重なり、先物金利は順調に利回りを上げていった。
 Ibovespaは、外部のムードにもかかわらず、独自の軌道を再開した。ドルは、失望した米国の活動データ後に下落した。ブレント原油の場合、終値で8月上旬以来の100ドル超えとなったが、減産が価格を下支えするというテーゼの背景には、経済の弱さがあるというのが市場の一部の理解だ。
 このような環境の中、B3の第一次産業の企業が上昇の目玉となり、指数の引き上げに貢献した。ペトロブラスの普通株式は3.76%・優先株は3.18%上昇した。ヴァーレの普通株は6.41%上昇した。
 週明けは、ジャクソンホールを間近に控えて、インフレとの戦いに関してもう少し積極的になるかもしれないFRBのコミュニケーションへの疑念から、少し複雑な動きをしていると見られている。

為替レート

 ドル/レアル相場は、外国におけるリスク回避の動きにより、ここ数日の下落幅を大幅に上回る勢いで下落した。市場は米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の次のステップに関するシグナルを待っている中、午前中に発表された米国経済の弱いデータは、金融引き締め強化への懸念を弱め、調整への道を開いた。
 営業時間終了時の為替レートは、1.31%円安の5.0990レアルとなりました。ドルインデックス(DXY)は、6つの強力な通貨バスケットに対するドルの変動を測定し、0.47%の下落を記録した。
 中銀の利上げ中止のシグナルかとの見方も広がり、市場の基調はここ数日と変わらず、勢いを増した株式市場への資金流入があったと見るエコノミストもいる。

 

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