22日夜に話題を呼んだボルソナロ大統領に続き、23日夜のグローボ局のニュース番組「ジョルナル・ナシオナル(JN)」の大統領候補者インタビューにシロ・ゴメス氏が登場した。前回2018年の選挙など、過去の大統領選で3度3位になっている名物候補のシロ氏はかねてからその毒舌ぶりで注目されていたが、この日は落ち着いた口調で「高所得者からの増税」などのプロジェクトや、左派と保守派の二分化傾向を解決することなどを約束した。このインタビューもボルソナロ氏ほどでこそないものの、高視聴率を記録した。25日の今夜は支持率1位のルーラ氏の登場だ。
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軍裁判所は23日、2020年5月にサンパウロ市南部で黒人女性の首を足で踏んだことが報じられた軍警を、判事投票の結果、3対2で無罪とした。これは、違法なパーティを行っていた59歳の女性に、軍警が暴力的行為を行った事件だった。この直前に米国では黒人男性ジョージ・フロイドが、警察官に首を足で押さえつけられて窒息死して国際的な社会問題となっていた。その直後だけに、「ブラジルにも同様の差別が」と話題を呼んでいた。
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人種差別はサッカー界でも増え、深刻化している。24日にブラジル・サッカー連盟(CBF)が行った報告によると、2021年は試合中などの人種差別行為が64件確認された。CBFは、応援団などが人種差別行為を行った場合は該当チームの勝ち点減点などの処罰も検討中だ。