アチバイア・オルトランジア協会(吉田ネルソン高男会長)は「第40回花とイチゴ祭り」を、9月2~25日の間の金、土、日曜日に加えて、独立記念日の7、8日の午前9時から午後6時まで、アチバイア市内エドムンド・ザノニ市立公園(Parque municipal Edmundo Zanoni, Av. Horacio Neto, 1030, Vila Loanda)で行う。3年ぶりの開催となる。
来社した小野エミル市長は「6月に連邦議会が当市に対して『イチゴの都(Capital Nacional do Morango)』の称号を認め、大統領も認可して連邦官報に掲載された。生産者の皆さんと市が誇る伝統のイチゴ祭りのおかげ」と強調した。
小野市長の父の小野敬雄(おの・たかお)氏は、同市議会議員を30年以上も務め、市長にもなった。「親子で市長を務めたのはアチバイアでは他にいない」と胸を張る。
アチバイア近郊には350人のイチゴ農家がおり、州最大のイチゴ生産地として知られている。加えて同市は全伯の花卉類生産量の約25%を占めている。同イベントでは例年千台の観光バスが詰め掛け、10万人以上が来場する。
吉田会長も「ドイツ移民やイタリア移民の子孫も花が大好きなようで、サンタカタリーナや南大河州からも団体バスで毎回詰めかけます。南伯でも花卉生産者は多いですが、足りないらしく、普段からたくさん南に送っています」という。
今回の見どころは特別展示場。節目の40回ということで、過去の特別展で好評だった展示をまとめて再現する、いわば総集編のような特別展となる。吉田会長は「例年10万人ぐらいの来場だが、今年は12万人来るのではと期待しています」と語った。
8月初旬に発表されたばかりの3種類のイチゴの交配新種の試食会も行われる。吉田会長は「従来は外国産の苗を使って生産してきたが、それだと値段も自分たちで決められない。国産の苗を作って広め、自分たちの裁量を広げたい」と意気込む。「食べてみてこれはイケると思った。新品種は甘味が強くて、長持ちする。絶対お薦めです」。
会場では名産の花卉、イチゴなどの果物を格安で販売。イチゴを用いたパフェ、ケーキ、ジュースなどの定番料理がズラリ。アチバイア日伯文化体育協会の婦人会、ブラジル福島県人会が提供する日本食も楽しめる。衣服やアクセサリー、おもちゃを取り扱うバザリスタも約40店が並ぶ。
特設ステージでは太鼓、盆踊り、リズム体操のショーが繰り広げられ、イタリア、ドイツ、ロシアなど世界各国の民族芸能も披露される。
入場前売り券は特設サイト(https://floresemorangos.com.br/ingresso/)から購入でき、購入案内はWhatsApp(11・93328・0358)から受けることが出来る。前売り入場金額は金曜日20レアル、土日は40レ(学生と60歳以上は20レ)。10歳以下はいずれも無料。
イベントの詳細は特設サイト、問い合わせは同祭担当(電話=0800・555・979/Eメール=contato@floresemorangos.com.br)まで。