独立200周年となる9月7日の独立200周年記念式典に、ポルトガル、カーボ・ベルデ、ギニアビザウの大統領が出席することがほぼ確定した。29、30日付現地紙、サイトが報じている。
ブラジリアで行われる今年の独立記念日の式典に関し、連邦政府は、ポルトガルが宗主国だったすべての国々に式への参加を呼びかける招待状を送った。30日の時点で正式な参加を表明した国はポルトガル、カーボ・ベルデ、ギニアビザウの3国だ。その他のアンゴラ、サントメ・プリンシペ、モサンビーク、東チモールなどはまだ、出欠を明らかにしていない。
ポルトガルはマルセロ・リベロ・デ・ソウザ大統領が出席することを明らかにしている。リベロ氏は7月にもブラジルを訪問しているが、大統領選でボルソナロ大統領と争うルーラ氏との面会を予定に入れたため、ボルソナロ氏が同氏との会談をキャンセルするなど揉め事が起きていた。
他方、ギニアビザウのウマロ・シソコ・エンボロ大統領は、「アフリカのボルソナロ」の異名をとるほど、ボルソナロ氏を慕っているという。
出欠の決まっていないアンゴラでは、福音派のユニバーサル教会の牧師が同国から追放処分を受けるなど、ボルソナロ氏の支持母体である国内の福音派の印象を悪くしている。
独立記念日は例年、政治的な声明を出さないのが慣例と言われる。だが、大統領選の今年は、再選を狙うボルソナロ大統領が支持者に街に出て政治集会を行うよう呼び掛けており、恒例の軍兵士らのパレードにも農業生産者がトラクターで参加する意向を表明するなど、問題視されている。