英国のエリザベス女王が8日に逝去した事を受け、ボルソナロ大統領らが追悼の意を表したと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
ボルソナロ大統領はツイッターで、「永遠はしばしば、私達が愛する人達を奪い去るという形で私達を驚かせる。だが今回は、永遠が英国の女王殿下の輝かしい到着に驚かされた事だろう。神が彼女を無限の善意で受け入れると共に、王室と英国の人々に深い慰めを与えてくださるように」と述べた。
ロドリゴ・パシェッコ上院議長は公式声明で、「女王逝去の知らせを悲しみをもって受け取った」とした後、「エリザベス二世は人類の歴史の最も重要な瞬間を生きてこられた。女王は憲法上の役割を果たし、政治家にとっても模範でした。ブラジル連邦議会を代表し、ご遺族と英国の全ての人々にお悔やみを申し上げます」と記した。
アルトゥール・リラ下院議長も、「英国国民とその王室に哀悼の意を表するにあたり、ブラジルと英国の間の歴史的なつながりを思い起こしています。このつながりは独立国家としてのブラジルの歩みの初期にまで遡り、エリザベス女王の統治中に強化されました」とツイッターに記した。
アミルトン・モウロン副大統領は、エリザベス女王は「唯一無二の存在」とし、亡くなる前日の7日に独立200周年を祝って送ってきた挨拶の事に言及した。副大統領はツイッターに、「私達を残して旅立つ直前、いつものように友好的で存在感のある女王が、1968年にブラジルを訪問した事を親愛の情を込めて思い起こしながら、ブラジル独立200周年に向けた挨拶を大統領宛に送って下さった事は運命的な導きだった」と書き記している。
ファビオ・ファリア通信相もツイッターで、「エリザベス二世は多くの人々の模範となるリーダーの一人で、自らに与えられたミッションを一生かけて全うした」と記し、王室の方々への慰めも願っている。
なお、ボルソナロ大統領は弔意を表すと同時に、ブラジルでも3日間、喪に服す事を決め、8日付の連邦官報(号外)に掲載した。この期間中は法律により、全ての役所の国旗は半旗で掲揚される。
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