サンパウロ州南西地区で活動する和太鼓団体らが8月27、28日、「聖南西和太鼓リーダー合同研修」、「聖南西和太鼓合同練習」、「2022年度聖南西太鼓部運営会議」を同地区コロニア・ピニャール文化体育協会施設にて行った。
27日に行われた聖南西和太鼓リーダー合同研修には、各団体リーダー約40人が参加。研修開会式では高野シンタロウ聖南西太鼓部調整員、高倉マサト聖南西太鼓部部長、西川修治コロニア・ピニャール文化体育協会会長が挨拶。合同研修は、サンパウロ州南西地区における日本文化普及、和太鼓継承、地域の連携のため2015年から開始された。
研修参加者らは午前9時から午後8時まで、中原一男聖南西リーダー代表、ダニエル・ピカソさん指導の下、楽曲『けんか屋台』の指導方法について学んだ。研修会後はコロニア・ピニャール太鼓部員宅に宿泊し、深夜まで太鼓談義を行い、親交を深めた。
28日の聖南西和太鼓合同練習には、10団体約150人(5歳から成人まで)が参加。午前9時から午後4時まで基本練習や『けんか屋台』の練習に励んだ。合同練習はコロナ禍のため2020年を最後に中断。今回は2年ぶり15回目の開催となった。
参加団体は、龍舞太鼓(イビウーナ)、日進太鼓(イタペチニンガ)、轟太鼓(オザスコ)、源流太鼓(カッポン・ボニート)、飛翔太鼓(コロニア・ピニャール)無心道場(サンミゲル・アルカンジョ)、稲妻太鼓(ソロカバ)、鼓魂会(バージェン・グランデ・パウリスタ)白龍太鼓(ピエダーデ)、親友太鼓(ピラール・ド・スール)。
練習会に参加したコロニア・ピニャール文化体育協会の藤澤絵美さんは「コロナ禍で思うように練習ができなかったり、先輩たちが卒業していった中、新たな若いリーダーたちが、太鼓の基礎を大事にしながら指導している様子は感慨深かった。また、幼い参加者も多く、今後、聖南西の太鼓部の発展にますます期待が寄せられる」と語った。
同日、各太鼓部父兄会による2022年度聖南西太鼓部運営会議がコロニアピニャール日本語モデル校にて行われた。
聖南西地区の和太鼓団体らによる「聖南西和太鼓フェスティバル」が10月9日、ピラール・ド・スールにて開催される予定。和太鼓団体らは「さらに成長した聖南西和太鼓チームの演奏をぜひご覧いただきたい」と呼びかけている。