《アルゼンチン》副大統領暗殺未遂事件で3人目の逮捕者=3人目、実行犯の彼女の友達

 アルゼンチンの警察は12日夜、クリスチーナ・キルチネル副大統領の暗殺未遂に関し、3人目となる容疑者を逮捕した。13日付現地サイトが報じている。
 クリスチーナ氏の暗殺未遂事件は1日、ブエノスアイレス市のクリスチーナ氏の自宅前で起き、38口径の銃で同氏を暗殺しようとしたブラジル人のフェルナンド・サバグ・モンティエル容疑者が逮捕された。同容疑者はクリスチーナ氏の頭部を狙って引き金を引いたが不発で、クリスチーナ氏は難を逃れた。専門家のコメントでは、引き金を引く前に、銃上部を後ろにスライドさせて弾倉内に銃弾を装填する必要があったのに、していなかったと分析している。
 その後、同容疑者の恋人のブレンダ・ウリアルテ容疑者が、警察で虚偽の証言を行ったとして逮捕された。ブレンダ容疑者はモンティエル容疑者とは事件前に会っていないと証言していたが、事件当日に連絡を取り合っていたことが判明していた。
 12日に逮捕されたのはブレンダ容疑者の親友の女性(名前非公表)で、この女性が事件前にブレンダ容疑者と今回の事件に結びつくとみられる会話を行っていたとみた警察の要請を受け、裁判所が逮捕許可を出した。
 この事件の担当判事によると、容疑者らはクリスチーナ氏の警備が甘くなったところを狙って犯行に及ぼうとしたとみている。クリスチーナ氏は汚職事件の裁判の真っ最中で、検察が12年間の禁固刑を求めてからは行く先々で人混みに囲まれる状態が起きていた。

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