《ブラジル》宝くじ約13億円当選者を誘拐殺害=引き出しに失敗した挙句

ジョナス・ルーカス・アルヴェス・ジアスさん(本人のフェイスブックより)

 14日、2020年にメガセナ(宝くじ)で4710万レアル(12億8700万円相当)の賞金を得た男性が、サンパウロ州オルトランジアで殺害された。誘拐殺人が疑われている。14、15日付現地紙、サイトが報じている。
 亡くなったのはジョナス・ルーカス・アルヴェス・ジアスさん(55)で、拷問を受け、オルトランジアのジャルジン・サンペドロ地区のバンデイランテス高速道沿いに倒れているのが発見され、病院に運ばれたが、息絶えた。ジアスさんは13日に散歩に出たまま、帰宅しなかったため、家族から捜索願が出されていた。
 ジアスさんは2020年9月にメガセナで4710万レアルの賞金を当てており、警察はその金を狙った誘拐事件ではないかと見て捜査を進めている。
 調べによると、ジアスさんが行方不明だった間、同氏の口座では複数回、金を引き出そうとした形跡があり、その内の1回は、犯人が本人に銀行に電話させて300万レアルを引き出そうとしたが、担当の銀行員が怪しがって送金しなかったという。
 実際に引き出されていたのは、亡くなる前に携帯即自送金システムPIXで送金した1万8千レアルと口座送金の2千レアルの計2万レアルだが、デビット・カードもなくなっている。
 警察は既に、ジアスさんが高速道に置き去られる様子が映った防犯カメラの映像を入手しており、容疑者らがカードを盗んだと見て捜査を進めている。
 家族によると、ジアスさんは散歩をする日課があり、そこを誘拐犯に狙われたのではないかと見ている。

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