ブラジル日本都道府県人会連合会(県連、市川利雄会長)は7月15~17日に開催した「第23回日本祭り」で、1998年に同祭を実現させた当時の県連会長、網野弥太郎さん(85、山梨県出身)に感謝状を贈呈した。
県連日本祭りは98年当時、「第1回郷土食・郷土芸能フェスティバル」との名称で、サンパウロ市イビラプエラ公園内のマルキーゼで行われた。ブラジルにある47都道府県人会の活性化と、日本の郷土食と郷土芸能をブラジル社会に広く知ってもらうことを目的とし、ブラジル日本移民90周年の記念行事として実施された。
その後、開催場所は同公園内ビベーロ(育苗施設)、サンパウロ州議会駐車場を経て、現在のサンパウロ・エキスポ・エキシビション&コンベンション・センターに定着。「日本祭り(フェスティバル・ド・ジャポン)」と正式に呼ばれるようになったのは、2003年の戦後移住50周年を記念した第6回からだった。
網野さんへの感謝状贈呈は日本祭り最終日の7月17日午後6時、県連ブースでの打ち上げ会の席上で実施され、日本祭りのきっかけを作った同氏の功績が称えられた。会場には網野さんをはじめ、本橋幹久さん、園田昭憲さん、山田康夫さんら歴代会長と現役の各県人会会長など約20人が一堂に会した。
網野さんは「(日本祭りを)始めるのは誰でもできるが、それを23回も継続してこられたのは皆さんの協力があったからこそ」と、これまでの県連役員と関係者に感謝の気持ちを表した。