ディーゼル価格の下落によりインフレ率低下への期待が強まり、リスク資産が選好された。
イボベスパ指数は、ボラティリティの高いセッションで先週蓄積された損失を部分的に回復した。この日の株価は高値で引け、上昇幅が小さかったニューヨーク証券取引所に対して大きな優位性を持っている。ブラジルと米国の金融政策決定会合を前に、インフレと金利に関する見通しが、引き続き市場をかき回している。
ブラジル証券取引所は、安値圏で始まったものの、国際市場における原油価格の好転に追随した。これは、ヴァーレ(VALE3)に次いで指数の最重要企業であるペトロブラス(PETR3;PETR4)に息吹を与えた。鉱山会社や大手銀行も今日は2%から3%上昇した。
相次ぐ国内ニュースがビジネスをかき乱した。ペトロブラスはディストリビューターへのディーゼル販売価格を0.30レアル引き下げ、ディストリビューターに請求されるリッターの金額は5.19レアルから4.89レアルになる予定だ。運賃を高くしているのは燃料なので、この調整は再びインフレ指数に反映されることが約束されている。
今週月曜日のFocus速報では、物価が再び下方修正され、2022年末までに6%のインフレになると予測された。将来の金利が軒並み低下し、リスク資産に有利となったことで、市場は非常にポジティブな形でこれを受け入れたと見られている。
PTの大統領候補であるLuiz Inácio Lula da Silvaは、彼が当選した場合、学生融資プログラムFiesは「力強く」戻ってくると述べた。株式市場では教育関連企業が急騰し、Yduqs (YDUQ3) と Cogna (COGN3) が今日の Ibovespa の高値を牽引した。
Henrique Meirelles元財務大臣がPetistaを支持したことも、市場の反応としてあった。Meirelles氏はLula政権時代に中央銀行総裁を務め、Temer政権では歳出上限法を実施する責任者であった。彼の支持は、当選した場合の候補者の経済政策の遂行を占う手がかりとなるとの見方があった。
ルーラがどんな経済政策を進めるのか、市場は確信を持っていなかった。メイレレスが支援すると言った時点で、どうなるか予見されてきたと市場は見始めている。一方、メイレレスは尊敬されているし経済にも詳しいが、これは市場に対するシグナルというより、はるかに政治的なシグナルだと見る向きもある。
Ibovespaは111.823ポイントと2.33%上昇してこの日を終えた。本日の金融取引量は245億レアルだった。株式市場に対して、商業ドルは1.79%後退し、売買でR $ 5.165の価値が一日を閉じ、大幅に下落した。
金利先物は、インフレ率の低下予測により後退した。DIF25は時間外取引で8ベーシスポイント後退し、11.94%となった。DIF27型は11.58%、DIF29型は11.69%と、それぞれ13%下落した。
今週はかなり不安定な展開になりそうだ。水曜日は乱高下しそうだと予想する専門家もでている。
米国では、今日のセッションも不安定なものとなった。投資家は引き続き、米国の中央銀行である公開市場委員会(FOMC、英語の頭文字をとったもの)の会合に注目している。水曜日には金利の決定があり、75bpから最大1ポイントまでの金利上昇が予想されている。
終盤、米国の株式市場はプラス圏で推移した。ダウ平均は0.64%上昇の31,019ポイント、S&P500は0.69%上昇の3,899ポイント、ナスダックは0.76%上昇の11,535ポイントで終了した。