【26日の市況】世界的なリスク回避の一日となりイボベスパ指数は2.33%下落、ドルは対レアルで2.50%上昇

 先進国の利上げが世界のリスク資産に圧力をかけ、ブラジルの通貨を下落させた。イボベスパ指数は2.33%安の109,114ポイントとなり、ブラジル証券取引所の主要指数は、外国で見られたような、全般的なリスク回避の動きを大きく受け、26日の取引を下落で終えた。
 米国では、ダウ平均が1.11%、S&P500が1.03%、ナスダックが0.60%それぞれ下落した。月曜日にリスク回避の動きが強まったのは、主に欧州発のニュースによるものだと見られている。
 英国は財政的なインセンティブで景気を刺激しようとしているが、これが同国の為替相場に影響を及ぼしている。可能性としては、イングランド銀行(BOE)が想定していたよりも早く金利を上げる必要があることが指摘されている。
 本日、BOEは「インフレ率を目標水準に戻すために必要なことは何でもする」と発表し、8月の9.5%から2.5%に上昇させた。この発表は、英国政府が先週金曜日、地元経済への新たな刺激策を発表し、同国経済への財政不安を高めたことを受けたものだ。
 また、ドイツが国内の電力料金に上限を設ける準備を進めていると報じられ、ユーロ圏最大の経済大国であるドイツの財政不安も強まった。このニュースは、先進国のインフレと金利が引き続き上昇するとの懸念を強めるものだと見らており、より安全な市場への投資家の逃避が進むとの見通しが強い。
 そのため、10年満期の米国債は22.3ベーシスポイント上昇し、3.92%となった。ドルは他の先進国通貨に対して強含みとなり、DXYは114.07ポイントまで上昇した。対レアルでは、米国通貨は2.53%上昇し、5.381レアルで売買が成立した。
 ブラジルのイールドカーブは、まさに世界のイールドカーブに追随して上昇した。これは、レートの変動に敏感な株式市場にマイナスの影響を与えるのに役立っている。
 2023年のDIレートは3ベーシスポイント上昇し13.70%、2025年のDIレートは20ポイント上昇し11.82%でした。2027年と2029年のDIはそれぞれ27ポイント、28ポイント上昇し、11.68%と11.81%であった。2031年型DIの利回りは26ポイント上昇し、11.88%となった。
 ブラジルの金利は選挙が近いこともあり、国内シナリオの不確実性が高まっていることも圧力になり始めているようだ。

Ibovespaの株式

 ブラジルの中央銀行が最終消費者へのプリペイドカードやデビットカードの運用コストを削減するために、カード発行会社の報酬率を制限したことに反応した金融セクターの負のハイライトも影響して、インデックスの実質的にすべての株式がダウンした。
 その流れで、バンコ・ド・ブラジル(BBAS3)の普通株式は4.62%下落した。イタウ(ITUB4)の優先株は1.80%下落し、ブラデスコ(BBDC4)は1.59%下落した。サンタンデールの単元株(SANB11)は2.51%下落した。
 世界的な景気後退の見通しが力強さを増したことを理由に、景気観が後退する中、コモディティ関連セクターに関連する企業も指数を圧迫した。
 3R Petroleum (RRRP3) は Ibovespa で最も大きな下落率となり、普通株は 6.83% 下落した。ウジミナスのシリーズB優先株(USIM5)とSLCアグリコーラの普通株(SLCE3)も注目され、それぞれ4.6%と4.54%下落した。
 国内市場に関連する企業も金利上昇の影響で下落した。マガジンルイザ(MGLU3)の普通株は6.26%、ペッツ(PETZ3)のそれは6.83%下落した。

 

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