大統領選と並行して27連邦自治体で知事選が行われ、一次投票で15人の知事が確定したが、サンパウロ州など12州では30日に決選投票が行われる。3日付現地紙が報じている。
サンパウロ州ではボルソナロ政権でインフラ相を務めたタルシジオ・デ・フレイタス氏(共和者・RP)が42・32%を獲得して1位。35・70%で2位のフェルナンド・ハダジ氏(労働者党・PT)との決選投票に進む。
世論調査ではハダジ氏優勢と見られていたが、同氏はサンパウロ市でこそタルシジオ氏に10%ポイント以上の差をつけたものの、他は90市で1位を取ったのみで、500市以上で2位に甘んじた。
また、現職のロドリゴ・ガルシア氏は3位で落選。サンパウロ州で7期続いた民主社会党(PSDB)政権の終焉だ。
リオ州ではボルソナロ大統領推薦のクラウジオ・カストロ氏(自由党・PL)、ミナス・ジェライス州では高支持率を誇るロメウ・ゼマ氏(ノーヴォ)が再選を果たした。ルーラ氏はリオ州でマルセロ・フレイショ氏(ブラジル社会党・PSB)、MG州でアレッシャンドレ・カリル氏(社会民主党・PSD)を擁立したが、及ばなかった。
南大河州ではボルソナロ政権で閣僚を歴任したオニキス・ロレンゾーニ氏(自由党・PL)が37・50%を獲得。PSDBの大統領候補を争い、26・81%を得た現職のエドゥアルド・レイテ氏との決選投票に進む。
バイア州では伏兵のジェロニモ氏(PT)が49%を得、当初圧勝が予想されたACMネット氏(ウニオン)の40%を上回る形での決戦投票となる。地元の伝統的な政治一家出身のACM氏は、自身の人種を褐色系(パルド)と登録したことで州民の強い反感を買ったことが響いた。
一次当選した知事15人中、12人は再選だ。PTは大統領選でルーラ氏が強さを見せた北東部で3人が当選し、中西部では保守派のウニオンから2人の知事が誕生した。民主運動(MDB)や進歩党(PP)からも各2人の知事が出ている。