《ブラジル》セアラー州の学校で15歳少年が銃撃=生徒3人が重軽傷を負う

 セアラー州で5日、15歳の少年が同じ高校に通う生徒3人に発砲し、重軽傷を負わせた。補導された少年はいじめへの復讐のための犯行と自白している。5日付現地サイトが報じている。
 事件は5日朝、州都フォルタレーザから240キロ離れたソブラル市の州立プロフェッソーラ・カルモジーナ・フェレイラ・ゴメス校で起こった。
 少年はこの日、カバンに銃を詰めて通常通り登校し、教室で発砲した。事件当時は学校中が大混乱に陥ったという。
 被害者の1人は銃弾を頭部に受け、予断を許さない状況が続いている。あとの1人は脚を撃たれ、整形外科で手当てを受けたが、命には別状はない。もう1人は銃弾が頭部をかすめたが、既に退院許可を得て帰宅した。
 少年は銃撃後、教室を去ったが、自宅近くで警察によって身柄を拘束された。少年の使用した銃はCAC(銃収集家、スポーツ射撃家、狩猟者)の名目で登録されたもの。当初は父親のものとされていたが、その後の調べで、第三者のものであることが判明した。
 警察によると、銃の所有者と少年の父親も警察に出頭し、事情聴取に応じたという。
 少年はいじめに対する復讐だと供述しているが、少年を銃を使った犯行に駆り立てたものがないかを調べるため、警察は携帯電話やコンピューターを押収して調査している。

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