ミナス・ジェライス州の名物料理「メシーダ・ミネイラ」を食しに、聖市地下鉄サンタクルス駅から徒歩3分のミナス料理店「グラッサ・ミネイラ」を訪れた。
同店オーナーの一人、マリア・ダス・グラッサスさんはミナス州セナドール・フィルミーノ市生まれで、仕出し屋を営む近所のおばさんの影響から、10歳頃から料理に興味を持ち、仕出し屋の手伝いをしながらミナス料理を覚えたという。
メシーダ・ミネイラは、炊いた米に、卵やコウベ、フェイジョン、干肉を混ぜ、炒めた料理。同店では豚バラ肉のソテーとトヘスモ(豚の皮を揚げたもの)と揚げバナナを添えている。値段は一人前38・9レアルだが、二人で食べても十分な量だ。
ミナス料理の味付けの基本はニンニク。同店では1週間に80kgものニンニクを使っているそうだ。メシーダ・ミネイラもニンニクの風味が食欲を誘い、気づいたらあっという間に完食してしまっていた。
同店の客層の3~4割が日本人、日系人で、フランゴ・ミネイロ(四人前、127・9レ)やヴァッカ・アトラーダ(132・9レ)、ジョエーリョ・デ・ポルコ(136・9レ)などが人気だという。
あわせて勧められたミナス州グァラシアバ市産のカシャッサ(サトウキビ酒)も、舌触りが柔らく、美味しかったが、アルコールは強めなので、お昼に頂く場合は注意が必要だ。
お酒が好きな人は、火~土曜日午後4時からの「ハッピーアワーサービス」がお勧めだ。一人69・9レで唐揚げ、ばら肉、ポテトフライ、ガーリックパンなど全20種類のおつまみが食べ放題になる。デザートも一人一品つく。生ビールはジョッキ一杯11・9レで、カイピリーニャは一杯注文すると一杯がおまけについてくる。
「お陰様で来年で開店30周年を迎えます。本当に大変だったけど、お客さんのおいしいと喜ぶ姿を見て頑張ってこられました」と語るマリアさん。コロナ禍を機に始めたデリバリーサービスも好評だが、店全体に漂う温かな家庭的な雰囲気も大きな魅力となっているので、ぜひお店に足を運んでみて欲しい。
店舗情報
営業日:火曜日~土曜日11時半から23時、日曜日11時半から16時半
定休日:月曜日
住所:Rua Machado Bitencourt, 75 – Vila Mariana, São Paulo – SP, 04044-000
電話:(11)5579・9686