パラー州ベレン市の汎アマゾニア日伯協会(生田勇治会長)とアマゾニア日伯援護協会(山本ジルベルト修会長)アマゾニア病院は9月29~30日、国際協力機構(JICA)の「移住者の団体に対する助成金交付事業」により改修した施設の完工式を行った。
式典には、江口雅之JICAブラジル事務所長、森田聡在ベレン領事事務所長、ベレンやトメアスなどパラー州にある主要日系団体の代表者、パラー州政府関係者、サンパウロ州日系病院関係者らが出席した。
汎アマゾニア日伯協会は、JICA助成金(27万レアル)を活用し、会館エレベーターの改修を実施。コロナ禍中は、会館内での活動は休止していたが、現在は卓球や剣道教室を再開。改修したエレベーターは、会館を訪れる高齢者や身体障碍者らの助けとなっている。
アマゾニア病院では、コロナ禍対応に必要な医療機器の購入やエレベーター増設、医療病棟の拡張改修工事等にJICA助成金(約1200万レアル)を活用した。拡張された医療病棟にはこれまでパラー州の医療分野に貢献した日系人医師の名前が冠された。
両団体はこれまでも、日系社会研修事業やボランティア派遣事業などでJICAと連携。8月末には汎アマゾニア日伯協会に、JICAの海外青年協力隊事業で日本食指導者の小笠原純子さんが着任している。汎アマゾニア日伯協会での式典後には、小笠原さんによる料理がふるまわれた。