【11日の市況】祝日前の警戒感とイングランド銀行声明が原因で、イボベスパ指数は0.96%下落、ドルは1.57%上昇し5.27レアルに

 Ibovespaは火曜日(11)に0.96%下がって114,827ポイントで終了した。アパレシーダの祝日(12日)の前夜、ブラジルの主要な株価指数は、米国で見られた動きに追随したが、他よりも下落幅が大きくなった。
 ニューヨークではS&P500が0.65%、ナスダックが1.10%それぞれ下落した。ダウ平均株価は0.12%上昇し、終値は黒字となった。
 英イングランド銀行の総裁アンドリュー・ベイリー氏の演説があり、株式市場は一転して上昇した。ベイリー氏は、拡張的な財政政策の発表後、債券市場の危機により延長されていた債券購入プログラムが3日後に終了するとコメントした。
 英イングランド銀行総裁は、国債買い入れプログラムを金曜日以降に延長しないことを示唆し、年金基金に警告を発した。英国中央銀行が債券市場に介入したのは、政府が発表した成長資金調達のための財政プログラム(後に中止)により、金利が急騰し、旧債券の価値と流動性が失われたため、ネガティブな反応を示したためだ。国債購入プログラムの延長は、危機後の市場の悲観論をいくらか和らげたが、今はその終了に市場が否定的に反応していると見られている。
 ロシアとウクライナの緊張が高まっていることも、世界経済を悪化させる要因であると認識されている。VIX(恐怖指数)は3.64%上昇し、33.63ポイントになった。投資家は再び安全資産としてのドルを求め、他の先進国に対する米国の通貨の強さを示すDXYは0.14%上昇し113.30ポイントとなった。対レアルでは、ドルは売り買いともに1.57%上昇し、5.272レアルとなった。
 ブラジルのイールドカーブも同様の理由で高値で引け、世界経済への懸念が高まる中、米国債10年物が5.2bp上昇の3.937%となり、国債の利回りに追随した。 2023年のDIは13.67%と安定しているが、2025年のDIは11.62%と12bp上昇している。2027年と2029年のDIは11.48%と11.63%で、ともに15ポイント上昇した。2031年の契約は14ポイント上昇の11.71%であった。
 ブラジルの9月の消費者物価指数の発表があり、市場予想に非常に近いものだった。落ち込みが若干小さかったのは救いだったとコメントする専門家もいる。
 これに伴い、Ibovespaの最大の下落は国内市場に紐づく成長企業に起きた。ロカウェブ(LWSA3)の普通株は6.92%、クオリカープ(QUAL3)は5.57%、CVC(CVCB3)は5.50%下落した。
 シリーズA優先株式のブラスケム(BRKM5)は新たな買収提案を受けたというニュースの後、20.40%上昇した。

 

 

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