ノッサ・セニョーラ・アパレシーダ=3年ぶりに盛況のミサに=パンデミックの規制解除で

 コロナ対策による制限もなくなったことで、今年のノッサ・セニョーラ・アパレシーダの日のミサは大入りになりそうだと、11日付現地紙、サイトが報じている。
 このブラジルの守護神のミサは、サンパウロ市から180キロ離れたサンパウロ州東部のアパレシーダ市の聖母大聖堂で毎年行われている。だが、昨年、一昨年はコロナ対策が厳しかったために、参加者がかなり少なかった。
 2019年には16万人が大聖堂にかけつけたが、人数制限と社会的距離の確保を行った2020年はわずか3万人、マスク着用などの義務が残った20201年も7万人が参加したにすぎなかった。
 今年の場合は、そうした制限は行われず、パンデミック前の入場規模が予想されている。ただ、新型コロナの感染が完全になくなったわけではないため、大聖堂内部ではアルコール・ジェルを常備し、感染と死亡のリスクが高い高齢者へのマスク着用などが促されている。
 同大聖堂では今年のミサへの参加人数の予想は行っていない。だが、開催前の週末の8日から12日にかけてヅットラ街道を徒歩でやってくる、いわゆる巡礼者は5万人と予想している。これは昨年同期に同市に向かった巡礼者、約3万2千人の1・5倍にあたる。
 12日のミサは午前5時から始まり、計7回が行われる。大聖堂の収容人数の上限は3万5千人で、最後のミサは午後7時15分に終了。その後は花火のショーが続く予定だ。

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